WiMAXでHuawei(ファーウェイ)、ZTE製品は契約しても大丈夫?最近の動向まとめ

WiMAXでHuawei(ファーウェイ)、ZTE製品は契約しても大丈夫?最近の動向まとめ
WiMAXでHuawei製を契約しても大丈夫なのか

これからWiMAXの契約をするのにHuawei(ファーウェイ)製品を契約してもいいのか気になる方も多いでしょう。

そこでこのページでは現在のファーウェイの状況と製品的な問題を解説していきます。新しい情報が出てくれば追記していきます。

WiMAXはHuawei(ファーウェイ)製品を契約するのはオススメできない

2018年からHuawei(ファーウェイ)とアメリカの関係が険悪な状況になっています。2018年にはHuaweiやZTEなどの中国の一部企業のサービスや製品をアメリカ政府内での利用を禁止する法案に署名していました。

国防上の同盟国である日本でも同じ措置がとられていましたが、2019年5月に入ってさらにアメリカとHuawie(ファーウェイ)の関係が悪化することになりました。これは2020年の今でも状況は変わりません。むしろ悪化しています。

この状態が続いている状況ではHuawei(ファーウェイ)製品を契約することはオススメできません。

Huawei(ファーウェイ)製品をオススメしない3つの理由

ではなぜオススメできないのかを具体的に見ていきます。

おすすめしない理由
  • Wシリーズの製品がファーウェイからシャープに変更になっている
  • 日本でのファーウェイ製品の販売が期待できない
  • いま発売されているW06は発売からすでに1年以上たっている

WiMAX2+の製品はこれまでWXから始まる機種(例えばWX06)などのはNECプラットフォームズが製造しています。そしてこれまではWから始まる機種(例えばW06)はHuawei(ファーウェイ)が製造していました。ところが2020年に発売された(法人向けとして発売されて個人での購入はできないW07なんとこれまでのファーウェイではなく、シャープから発売されました。

シャープが新たに参入するなら新しい機種名や型番で参入すればいいはずです。にも関わらずシャープが発売した新機種はW07。これはあくまでも推測ですが、今後ファーウェイの発売していたWシリーズはシャープに引き継がれるのではないでしょうか。少なくとも現状はそのように考えられます。

また、今後ファーウェイ製品が発売されないのであれば、いま発売されている商品のアップデートなども行われないでしょう。実質的にサポート終了といってもいいかもしれません。

ですからこれからWiMAXの契約を考えているのであれば、WXシリーズのWX06をオススメします。

機種が駄目だったわけではありません。ただUQ WiMAXとしてもファーウェイの取り扱いはなくなります。たとえば、W06の後継機になると思われていたW07は(結局法人専用機として販売されて後継機にならなかったけど。)シャープからの発売となり、さらに2021年4月からスタートしたWiMAX+5G ギガ放題プラスの端末として発売されてるSCR01も韓国サムスン製です。すでにファーウェイはWiMAXでは採用されないのでしょう。

ですからファーウェイ社を積極的にはオススメしていません。

ファーウェイの状況を以下に追記していっています。現在ファーウェイとアメリカなど諸外国との関係がどのようになっているのかの参考にどうぞ。

アメリカ政府がHuaweiやZTE製通信機器の国内販売を禁止する

アメリカの連邦通信委員会(FCC)は2022年11月25日(現地時間)に中国の大手通信機器製造メーカー5社のアメリカ国内での輸入または販売の許可を禁止する規則を採択しました。

Huawei、ZTE、Hytera Communications、Hangzhou Hikvision Digital Technology、Dahua Technologyの5社の製品が認証されなくなり、アメリカ国内での販売ができなくなります。

以前のHuawei(ファーウェイ)の規制同様に世界に波及していく可能性もあると思います。ZTE製品も含まれているので、今後はWiMAXでも取り扱いはなくなっていきそうな予感がします。

出典:FCC Bans Authorizations for Devices That Pose National Security Threat

ファーウェイがアメリカの技術依存の少ない分野に投資

バイデン政権になっても制裁はかわらずで、いまなおアメリカからの制裁は続いています。そこでアメリカ製品に頼らない分野での投資を拡大していくようです。

ファーウェイ、米技術への依存低い分野に投資拡大へ

スウェーデンでも5G設備からファーウェイ排除の方針

10月22日の追記です。

スウェーデンの国内5G通信ネットワーク設備からファーウェイとZTEが排除されることが決まりました。

理由は安全保障上の懸念からです。イギリスやフランスに続いて、スウェーデンでも排除が決まりました。2025年までに他社製品に乗り換える予定だそうです。

ファーウェイがスマホ事業を一部売却との報道

2020年10月15日追記

ファーウェイがスマートフォン事業の一部を売却するとの報道がでています。

売却されるのは低価格帯のブランド「HONOR」で、日本でもHuawei pシリーズやmateシリーズと並んで発売されていました。スマートウォッチなども発売されています。このhonorブランドを売却するようです。

これまでは5G関連でのニュースが多かったのですが、いよいよスマートフォン部門にも影響が出て生きているようです。現時点で半導体の供給が停止されているので、予め購入しておいた在庫分は製造ができますが在庫がなくなると半導体の購入ができない状況です。

ますますファーウェイに逆風といった感じがします。

ファーウェイ、スマホ事業一部売却か ロイター報道

フランスブイグ社がファーウェイ製のアンテナ基地局を撤去へ

8月28日ののロイター通信がフランスのブイグ社が2028年までに国内3000箇所にある中国のファーウェイ製のアンテナ基地局を撤去することになったようです。

フランス国内の人口が多い地域を対象に撤去が決定しているようです。

5Gに関してファーウェイ排除の動きがフランスででたのが7月24日そこから1ヶ月後には撤去まで決まってしまうとは。アメリカからの圧力もかなりのものになっていることが想像にむすかしくありません。

アメリカ製の半導体の供給が停止された

8月17日にアメリカ政府のファーウェイに対する追加制裁が発表されました。

具体的には「アメリカのソフトや技術を使って開発や製造が行われた半導体の供給」が禁止されました。スマートフォンを製造するには欠かせない半導体の購入することができなくなります。

今年分の在庫はすでに確保しているので問題ないようですが、来年分以降の製造に必要な半導体が入手できないの大きな打撃になるはずです。

さらにこれまで発売されているファーウェイのスマートフォンでGoogleのAndroidが搭載されている機種はアップデートが今後は行われなくなりそうです。これまでアメリカ政府はファーウェイに対する輸出規制などを行っていましたが、すでに発売されている商品のセキュリティの問題からアップデートは猶予期間として一時的に許可されていましたが、その猶予期間が終了しました。猶予期間は今のところ延長されておらず、いまの状態だとアップデートが行われません。

イギリスでも5Gからの排除が進むようです

2020年7月6日のニュースでイギリスのジョンソン首相が「ファーウェイを国内の5G移動通信網からの段階的な排除を年内にも開始する準備を進めている」そうです。

公式での発表ではないようですが、各所で同じ報道がされていることからほぼ決定定期なようです。EU網がこの後どのように進めていくのかも気になるところです。

ファーウェイなどの20社が中国軍関連企業に指定

2020年6月24日に米国防総省がファーウェイなどの20社を中国人民解放軍の関連企業に指定しました。

これによりアメリカはさらに追加制裁をかけることが事実上可能となりました。

また6月30日には「ファーウェイ」と「ZTE」をアメリカの国家安全保障上の脅威と指定しました。アメリカでも小規模通信事業者が安価に購入できるファーウェイやZTEを利用しているようですが、この指定によって連邦政府からの補助金をファーウェイやZTE製の機器購入やメンテナンスに利用することができなくなるようです。

2020年も半分が過ぎましたが、制裁の手を緩めるどころかますます厳しい状況となっています。

ファーウェイから中国への情報流出は「間違いない」

2020年6月19日のニュースでも元Google CEOのエリック・シュミットがファーウェイ製品を通じて中国に情報流出しているのは「間違いない」と述べたそうです。

シュミット氏は「ファーウェイが国家安全保障上、容認できない行為を行ってきたことは間違いない」と指摘。中国側への情報流出は「起きたと確信している」と強調した。

詳しい証拠などには触れられていませんが、このような話が続いていますね。

W06の後継機W07はファーウェイではなくシャープ製

2020年に入ってもアメリカとの関係が改善しないファーウェイですが、WiMAXでも新たな動きがでました。

2020年1月にW07の発売が発表されました。しかし、この発表にはいつもと違う点が2つ含まれていました。

法人向けに販売される 製造メーカーがシャープ Wシリーズの端末はWiMAX2+が始まったときからファーウェイ社が一社で製造を行っていました。そのWシリーズの新製品は初めてのシャープ製です。

となると、すでにファーウェイは昨今の逆風をうけてすでにWiMAX市場からは撤退してしまったのかもしれません。

いまだにファーウェイのW06は販売されていますが今後のシステムアップデートなども行われないでしょうし、これから契約するには微妙と言わざるをえません。

これから契約するなら現在発売されているWiMAXモバイルルーターのなかで最新のWX06をおすすめします。

ファーウェイ、携帯通信網に密かにアクセス可能とWSJが報じる

2020年2月13日にウォール・ストリート・ジャーナルでファーウェイがバックドアを利用して世界中の携帯電話ネットワークにアクセスすることが可能になっていると報じました。 ⇒ ファーウェイ、携帯通信網に密かにアクセス可能 米当局者 - WSJ

バックドアとは、コンピュータに設けられた通信経路のうち、正規の経路や手段を経ずにシステムへ侵入するために設けられる接続経路のことである。バックドア(backdoor)は「裏口」などを意味する英語である。バックドア

アメリカ政府から改めて友好国にファーウェイ社製の機器をネットワーク上で利用しないように呼びかけているそうです。さらに証拠を握っているとも。あまり証拠に関して言及してこなかったのですがハッキリと証拠があるといっているそうです。

この記事の真偽はともかく、このような情報をアメリカが流すということは、アメリカとファーウェイの問題は今後も解消する見込みはないということです。

となると、昨年からの流れ同様に日本での携帯販売も限定的な活動しか出来ません。先程も書きましたが、W07はファーウェイからシャープへとメーカーが変更になりました。ファーウェイ製品をこれから購入するのはちょっと不安になりますね。

Hauweiとの取引を禁止する大統領令にサイン

2019年5月15日にトランプ大統領が「情報通信技術とサービスのサプライチェーンの保護に係る大統領令」に署名しました。また、アメリカ商務省ではhauweiとその関連企業に対する輸出を禁止した。

ここまでは政府関連の大きな動きでしたが、この法令にもとづいて民間企業も動きました。

まず第一報で伝えられたのが「Google」が今後ファーウェイの端末にはグーグルのアプリを提供しないことを発表しました。

Andoroidそのものはオープンソースで開発されているのでHuawei(ファーウェイ)は利用できます。しかし、GmailやGoogleマップ、Google Play、Youtube、 Google ChromeなどのGoogleのソフトウェアの利用は禁止されました。

現在販売されている端末では継続利用できるようですが、今後Huawei(ファーウェイ)から発売されるスマホなどにはGoogleのソフトウェアが使えなくなります。これではどんなに性能のいい機種をだしたとしても購入を控える人のほうが多くなりそうなものです。

またGoogleだけでなく、インテルやクアルコムといった半導体メーカーもHuawei(ファーウェイ)への部品提供を停止したようです。

ARM社もHuaweiへのプロセッサの提供を中止したために、今後はWiMAX W06の製造にも恐らく影響がでるはずです。モバイルルーターにも様々な部品が搭載されているので、今後の継続した製造は恐らくできないのではないでしょうか。

WiMAXにもHuawei(ファーウェイ)の商品があるが影響は

WiMAXでも主要な機種としてWX05とW06があるが、WX05はNECプラットフォームズ社製で、もう一つのW06はファーウェイが製造しているので今後の影響は大きそうです。

そもそもWiMAXでHuawei(ファーウェイ)製品は危険なのか?

現在Huaweiのバックドアが発見されるなどの問題があるわけでもないので、端末そのものに危険性があるわけではありません。

気になることは、このままずっとHuawei(ファーウェイ)の端末が安全であり続けるとは言えない点です。

なぜかというと、中国には「国家情報法」というのがあり、中国政府から依頼があれば、企業であろうが個人であろうが国家が情報提供を命じた場合に情報を開示しないとならない法律があります。中国当局から依頼をうければ、Huawei(ファーウェイ)はそれを断れないわけです。

現在、不安な点といえばそれくらいです。ですからHuawei(ファーウェイ)端末を個人が個人利用してるぶんには危険などもとくにはないでしょう。

また今後もWiMAXの端末はとくにGoogleのアプリを利用しないといけないわけではないので機種そのものに影響があるわけではありません。

しかし、問題は今後のHuawi(ファーウェイ)がこの問題にどのように対応していくのかが見えてきません。

ここが一番の懸念点です。ファーウェイ製品の端末を購入したのに直後にWiMAX関連の事業から撤退されたらどうしましょうか。

むしろ、今後の事業展開が見えてこないことに不安を感じます。

その点を考えると、少なくともいまWiMAXの契約をするのであれば「Huawei(ファーウェイ)」製品を購入するべきではないでしょう。今後のHuawei(ファーウェイ)が携帯事業を日本で継続していけるのかどうか、答えはすぐにはでないでしょうが、それがハッキリして安心して利用できるようになるまではNECプラットフォームズ社製の端末を購入して利用することをおすすめします。

機能面では両機種ともに非常に優秀な機種です。ですから現状はWX05を契約するのが無難でしょう。今後、Huawei(ファーウェイ)の状況が良くなってくれば、次の契約更新時にHuawi(ファーウェイ)製端末にすればいいのではないでしょうか。

ファーウェイ製スマホの発売を延期

各社メディアが報じていますが、2019年5月22日にauとソフトバンクが2019年夏モデルの「Huawei P30 Lite」と「Huawei P30 lite Premium」の発売を延期することを発表しました。

両社ともに、今回のアメリカの動きをみて現段階で発売できる状況では無いという判断をしたようです。ドコモは発売延期をするかどうかを検討中との報道です。

今後の動きが分かり次第追記していきます。

ARM社もファーウェイへのプロセッサ出荷を停止

2019年5月22日にさらにファーウェイに追い打ちをかける事態がおきました。

Huaweiの新しいスマホにはイギリスのARM社のプロセッサーをベースにHuaweiが製造したKirinというチップが使われています。

しかし、ARM社がプロセッサの提供を行わなくなるため、今後は0から独自のプロセッサを制作しないとスマホが制作できません。

このプロセッサが無いとスマホが動かせません。ソフト・ハードともに主要な部品の提供が中止となったHuaweiは今後、全て独自路線で開発するしかなくなります。状況がさらに厳しくなっています。

Amazonでもファーウェイ製品の直販を停止

5月24日にさらにインパクトの強い情報がはいってきました。アマゾンジャパンでのファーウェイ製品の直販が停止されました。

これでSIMフリー端末を購入できる流通経路の中でもかなり重要なルートを失うことになります。

先日、auやソフトバンクが新製品の販売を保留したのに引き続き、大きな流通経路を失うことになります。

SDアソシエーションからも除名

ファーウェイがSDアソシエーションからも除名されたようです。SDアソシエーションはSDカードなどの規格を管理する団体で、SDカードやマイクロSDカードなどの規格を管理しています。

そして問題なのは、この団体に加盟していない企業などはSDカードの規格を採用した商品を製造・販売することができません。

すでに販売されている端末に関しては問題ないようですが、これから発売されるスマートフォンなどにはSDカードの規格を利用できず、搭載OSやアプリにつづいて、記録カードも独自開発で製造しなければならないようです。すでに一部の機種では独自規格のカードを採用しているようです。

状況が悪くなる一方に感じます。今後WiMAXのルーター製造が継続されるのかどうかも気になるところですね。

スマホ4000万台減産

2019年6月17日付けの日経でファーウェイの今後2年間の売上高が300億ドル(約3兆3000億円)減るとの見通しを発表したことが報じられました。ファーウェイ、スマホ海外販売4割減 減産4000万台

海外販売で4割減となるようです。まだまだ先行きが見えませんね。

WiMAX

※ この情報は2024年03月01日現在の情報です
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