1-2週間の入院となると、時間を持て余すこともあるかもしれません。せっかく時間があるのだから動画配信サービスなどを存分に消化したいところ。でも心配なのがギガ(通信量)の消費量ではないでしょうか?
普段の携帯の通信量では足りなくなるかもしれない。もし携帯の通信量が制限がかかると入院中に家族や友人との連絡もストレスになります。
そんなときに便利なのが「ポケットWifiのレンタル」でした。1日数百円でネット通信量込でレンタルすることができました。
しかし、ポケットWiFiを本当にレンタルする必要はあるのでしょうか。 当サイト「WiMAX注意報」では、ポケットWifiのレンタルは必要ないというより、優先順位は高くないと考えています。
そこで、入院時にどのように「無制限のネット通信」を確保するのがコスパがいいのかを検証しました。 近々、入院を控えているかたでポケットWifiのレンタルを検討している人は参考にしてください。
1-2週間の入院でポケットWifiレンタル以外のおすすめの方法
まずはコスパを考慮した優先順から解説します。
- 携帯の契約プラン内で使う
- 病院のフリーWiFi
- Povo
- ポケットWiFiレンタル
昔はポケットWifiをレンタルするくらいしか選択肢がありませんでしたが、時代は令和。選択肢も大きく増えています。
1位 携帯の契約プラン内で対処する
ドコモ、au、ソフトバンクなどの無制限プランを契約している場合には、携帯で利用する分には追加でネット回線を用意する必要はないでしょう。
ドコモの「5Gギガホプレミア」ならテザリングも無制限で利用できます。タブレットやパソコンの接続も無制限でりようできます。
auやソフトバンクの場合には無制限プランでもテザリングは30GBまでとなっているので少し物足りないかも知れません。
またahamoを契約しているなら、ahamo大盛りオプション1,980円追加するだけで月100GBまで利用できます。 このように契約している携帯プラン内でやりくりできるケースもあるはずです。
いまUQモバイルやYモバイルなどキャリアのサブブランドを利用している人は「家族割」などの割引があまり効いていないようなら、これを機にahamoへの乗り換えを検討してもいいかもしれません。
2位 病院のフリーWiFi
最近の病院では入院する人むけのフリーWi-Fiを用意していることもあります。
通信速度がどの程度でるかは、病院次第になってしまいますが、4k動画でも視聴しない限りは10Mbpsほどの通信速度がでていれば困ることはありません。
無料で利用できるのであれば、まずは病院のフリーWiFiを積極的に活用するのがいいでしょう。 入院の説明のときなどにフリーWiFiがあるかどうか確認しておくといいでしょう。
病院内のフリーWifiには危険がある?
こちらの記事が参考になるかと。フリーWi-Fiを使ったら秘密情報を抜かれる経路にはどのようなものがあるか - Qiita。
少なくとも仕事などで漏れてはいけない情報を扱っている場合にはフリーWifiは避けるべきでしょう。
3位 Povo
3位はPovoです。Povoは短期利用、スポット利用で非常に優れています。
初期費用0円、基本料0円、eSIM対応、データ使い放題(24時間)330円/1回(期間満了日の23時59分59秒までデータ通信が使い放題となります。) この4つがセットになっているために、入院時のサブ回線として利用できます。
Povoは初期費用無料、基本料金無料です。
契約時には費用がかかりません。 また、契約後にトッピングを購入しなければ料金は発生しません。
だしトッピングを購入していいな場合の通信速度は128kbpsと非常に低速です。
eSIM対応している
携帯電話の契約をするとSIMカードが発行されて、そのSIMカードを携帯に挿して利用します。
eSIMは物理的なSIMカードはなく、スマートフォンやタブレット端末のチップにネット経由で契約情報を登録します。
iPhoneは物理SIMを1枚しか挿すことができません。その代わりiPhoneXS以降の機種であれば、eSIMに対応しているため、いまの携帯プランはそのままにして、2枚めのSIMとしてpovoを登録することができます。
トッピングで無制限に利用できる
データ使い放題(24時間)330円/1回(購入完了から24時間、データ通信が使い放題となります。)を購入すると、24時間と書いてありますが、現在は期間満了日の23時59分59秒まで利用できます。
つまり、5月11日の朝8:00にトッピングを購入すると、5月12日23時59分59秒まで利用することができます。24時間と書かれていますが、現在はほぼ2日間使えます。
ですから2週間の入院で2日に1回トッピングを追加すると7回×330円なので2,310円で利用できます。
povoの注意点
- eSIM対応端末もしくは物理SIMが2枚挿せる機種が必要
現在の契約から乗り換えるのでなければ、eSIM対応機種か、物理SIMが2枚させる機種でないと、現在の携帯プランと併用できません。
対応端末は対応機種・端末|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0に書かれているので参考にするといいでしょう。
メインの機種を使わずに過去に使っていた機種を利用する場合には物理SIMを利用すればいいです。いずれにしても対応端末を確認して利用するといいでしょう。
4位 ポケットWifiのレンタル
ここでポケットWifiのレンタルになります。 昔は入院時にネット回線を用意するにはポケットWiFiをレンタルする選択肢が多かったですが、現在はこれまでに紹介した方法が利用できない場合に限ってポケットWifiをレンタル事をおすすめします。
- 無制限プランはない
- 通信量の多いプランは高い
- レンタルなので付属品などをなくすと弁済金がかかる
WiFiレンタルで無制限プランはない
広告には「無制限」と書かれていますが、1日3GB以上使うと制限、1日10GB以上つかうと制限、月間90GB以上使うと制限など、プランによってかかる制限に違いはあります。しかし、無制限ではありません。
通信量の多いプランは高い。プランがややこしい
レンタルする場合には、使える通信量と期間から選ばないといけません。 これがややこしいです。
1日10GB程度しか使えないのに、2週間のレンタルで6,000円ほどかかります。安いプランにすると1日利用できる通信量は非常に少なくなります。
レンタルなので付属品をなくすと弁済金がかかる
レンタル商品なので壊してしまうのはもちろん、付属品の紛失でも別途弁済金がかかります。
ポケットWiFiをレンタルするメリット
面倒な設定などなしにすぐに使い始めることができる。
電源入れてWiFi設定すれば使えます。ここはポケットWiFiのいいところです。
入院中のWi-Fiを用途・環境別に考える
このように、入院中のインターネット回線をどう用意するかはいまでは選択肢が広がりました。 ポケットWi-Fiのレンタルはコスパはさほど良くないために、最後の手段して考えるのがいい でしょう。
ここからは利用用途や環境も含めて考えていきましょう。
無制限の携帯プランに加入している
この場合には携帯プランで全て対応してしまうのがいいでしょう。au、ソフトバンク回線の場合にはテザリングの上限がありますが、そこだけ気をつければいいだけで、あとは普段と変わらずに通信できます。
あえて別回線を検討する必要もないでしょう。
病院のWi-Fiがある
無制限プランを利用していない場合には、制限のある携帯プランになります。この場合には入院時に利用できる通信が限られてしまいます。
入院する病院にWi-Fiがある場合には、それを利用するのがいいでしょう。ただ病院のWi-Fiは無料で利用できる病院と有料で利用する病院とに分かれます。
また病院のWi-Fiが無料だった場合にも速度が非常に遅いこともあります。 このようなケースにおすすめしたいのは「povo」です。
病院のWi-Fiではどうしても使えないときにpovoのトッピングを購入すれば無駄な出費にはなりません。
auエリアなのでauのポケットWifiを探していた
auのエリアで利用するなら「povo」がおすすめです。 povoはau回線を利用しているので、auエリアなら問題なく利用できます。
ドコモエリアなのでドコモのポケットWifiを探していた
ドコモにはpovoのようなプランはありません。 そのため、どうしてもドコモ回線しか利用できない場合にはポケットWiFiをレンタルしましょう。
ポケットWiFiをレンタルする場合には1日通信量が決まっています。上限を超えると制限がかかります。
動画の通信量の目安はどれくらい?
動画配信サービス各社の通信量はそれほど大きく変わることはありません。 一般的にフルHD1080pの動画で3GB程です。
ですから1時間弱のドラマなら2.5GBから3GBほど。 2時間を超える映画なら6-7GBほどになります。
povoのデータ使い放題ならいくら映画をみても問題ないですが、ポケットWifiだと1日1本が限界になりそうです。
ゲームをする場合はどうでしょうか。ゲームはゲームを始めるまえにダウンロードする容量は大きいものの、ゲーム中の通信量は多くありません。 スプラトゥーンは1時間170MB弱。フォートナイトやAPEXでも40MBほどしか利用しません。
ゲームを中心に考えているなら、通信回線はどれでも通信容量は問題なさそうです。
注意点入院する病院でポケットWifiが禁止の場合は使えない
携帯電話やポケットWi-Fiは、携帯電話の利用が禁止されてる病院もあります。
2020年度医療機関における適正な電波利用推進に関する調査の結果によると、病院施設内の携帯電話の使用を全面禁止しているのは1.5%ほどしかないものの、一部の場所で使用可としている病院が62.6%と施設内どこでも使えるわけではありません。
入院前の説明などを聞いて、携帯電話の使用やポケットWifiの持ち込みを検討するようにしましょう。