育児や介護との両立など働き方のニーズの多様化などを考慮し、働く場所にとらわれない働き方を目指す働き方改革や昨今の新型コロナウイルスの感染予防の観点から、完全な自宅でのリモートワークやテレワーク、週に1-2日の出勤で残りは在宅など自宅で仕事をすることが増えてきています。
リモートワークやテレワークが増えることで問題になるのがインターネット回線です。会社支給のパソコンを持ち帰る許可がでたとしても会社のシステムに接続できる回線がないと仕事にはならないでしょう。
スマホのテザリングで凌ぐ方法もありますが、月間の通信容量をオーバーしてしまい制限がかかっては仕事になりません。
そこで候補に挙がるのが光回線などの固定回線になります。固定回線は自宅に引き込み工事をしないといけません。
工事までには数週間待たされます。さらに繁忙期になると2~3ヵ月待たされることも珍しくありません。それで時間的に間に合うでしょうか?
またマンションやアパートなど集合住宅だと光回線を引き込むこと自体が許可されないかもしれません。
そこでオススメしたいのがポケットwifiです。ポケットwifiは光回線などの有線回線とは違い、携帯などと同じ無線回線で通信します。ですから工事が必要ありません。ポケットwifiの在庫さえあれば即日発送してくれる会社もあります。
工事で待たされることなくすぐに導入できる、家にポケットwifiが届いたらすぐに使い始めることができる!ですからこれからテレワークやリモートワ ークに取り組む方にオススメなんです。
ポケットwifi選びの注意点
ポケットWifiもドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアからも販売されていますし、どこでポケットwifiを選べばいいのでしょうか。
テレワーク向けポケットwifi選びのポイントは2つあります。
- 月間の通信量が無制限かどうか
- 速度が十分に出るのかどうか
- 固定IPが使えるかどうか
月間の通信量が無制限かどうか
非常に重要なポイントがここ。月間の通信量が無制限かどうか?
テレワークや在宅ワークで大量の通信を行ったら1日で制限がかかってしまった・・・。これでは仕事になりません。携帯でテザリングをするのと変わりませんね。
ですから月間の通信量が無制限のポケットwifiを選ばないといけません。
速度が十分にでるのかどうか
ZOOMやTEMSといったグループチャットやビデオ通話などで利用するのはもちろん、通常業務で会社のシステムとの接続にもある程度の速度が必要でしょう。
回線が遅いせいで仕事の進みが遅くなるのは辛いです。
固定IPが使えるかどうか
これは環境によりますが、会社で契約しているVPNによっては固定IPアドレスが必要になるケースもあるかもしれません。その時に対応出来るポケットwifiのほうがいいはずです。
テレワークで必要な速度や通信容量は?
テレワークやリモートワークでの通信量や速度がどれくらい必要なのか?は難しい問題です。どのようなソフトでどのようなデータを利用するのかによっても通信量が変わるからです。
たとえばWEB会議やリモート会議に使うビデオチャットソフトで考えてみましょう。2020年の年度初めころはZOOMが人気でしたが、今はTEAMSのほうが多いでしょうか。
それぞれ推奨速度や通信量の目安を調べました。
Skypeの推奨通信速度
推奨ダウンロード、アップロード速度は以下のようになりました。
種類 | ダウンロード | アップロード |
---|---|---|
ビデオ通話 | 300kbps | 300kbps |
ビデオ通話高品質 | 500kbps | 500kbps |
ビデオ通話HD | 1.5Mbps | 1.5Mbps |
グループビデオ 通話(3人) | 2Mbps | 512kbps |
グループビデオ 通話(5人) | 4Mpbs | 512kbps |
グループビデオ 通話(7人以上) | 8Mbps | 512kbps |
こちらから送信するアップロードはほとんど速度が必要ないことが分かります。ダウンロード側も大人数で8Mbpsとそれほど速度がなくても問題なさそうです。
ただ大人数での通信は通信量が多くなりそうです。仮に1時間ずっと10Mbps程度で通信をすると1時間におよそ4.5GBかかる計算になります。
Zoomの推奨通信速度
Zoomは以下のようになりました。
種類 | ダウンロード | アップロード |
---|---|---|
ビデオ通話高品質 | 600kbps | 600kbps |
ビデオ通話HD | 1.2Mbps | 1.2Mbps |
ビデオ通話FHD | 1.8Mbps | 1.8Mbps |
グループビデオ | 高品質 | 1Mbps |
ギャラリービュー | 1.5Mpbs | 1.5Mbps |
こちらもダウンロードアップロードともにそれほどの速度を必要としていません。ギャラリービューでも推奨は1.5Mbps程度です。実際に利用してみても1時間あたり700MBくらいの通信量のイメージでしょう。
TEAMSの推奨通信速度
最近の仕事ではTEAMSが多く使われているイメージがあります。そのTEAMSの推奨通信速度です。
種類 | ダウンロード | アップロード |
---|---|---|
ビデオ通話360p | 500kbps | 500kbps |
ビデオ通話HD | 1.2Mbps | 1.2Mbps |
ビデオ通話FHD | 1.5Mbps | 1.5Mbps |
グループビデオ | 1Mbps | 500kbps |
グループビデオHD | 2Mpbs | 1kbps |
こちらも似たような数字になっています。実際に測定してみましたが1時間あたりこちらも700MBくらいのイメージだと思います。
どれを使っても1時間あたり1GB~1.5GB位を想定して利用するといいかもしれません。これ以外に会社のシステムと繋がってデータや資料や情報を通信すると思うと1日換算でもかなりの通信量になり そうです。
月間容量の制限があると、予想以上に通信量が増えてしまったときに制限がかかってしまうかもしれません。携帯電話の通信と同じように制限がかかると使い物になりません。
ですから通信量に十分余裕のある回線を用意する必要があります。
テレワークのポケットwifi選びでオススメしたいのはWiMAX
そこでオススメしたい通信回線がWiMAXです。なぜWiMAXをオススメするのかというと
- WiMAXを選ぶメリット
- 月間の通信容量が無制限
- 速度も比較的に速い
- 料金も安い
月間容量無制限
携帯キャリアから販売されているポケットWifiや、MVNO系SIMを利用したポケットWifiは月間の通信量の制限があります。このためテレワークの利用には向きません。
WiMAXは月間制限はないのですが、3日10GB制限があります。3日10GB制限は昨日、一昨日、3日前の通信量合計が10GBを超えると制限がかかります。しかし、この制限がかかるのは18時から翌2時ころまでの夜の時間帯です。しかも携帯回線の速度制限などが128kbpsまで速度制限されてしまうのに対してWiMAXは速度制限されても1Mbpsと非常に緩い速度制限となっています。
日中の仕事をする時間帯はいくら容量を使っても速度が落ちることはありません。
速度も速い
WiMAXは回線速度が下り最大2.7Gbpsと速いです。もちろんこれは理論値のためによほどの条件が揃わなければこんな速度はでません。 しかし先日、東京駅で速度を計測したところ。
音量が表示されて少し見づらいのですが、下りで390Mbps、上りも88Mbpsと非常に高速でした。
これはかなり速度が速い方ですが、一般的に電波がしっかり入る5Gエリアなら100Mbpsほどになります。
テレワークでの利用には十分な速度といえるでしょう。
料金も安い
月間容量無制限で利用できるにもかかわらず料金も税抜きで月3000円台で利用できます。光回線を導入しようとすると工事費やなんだで料金が高くつきます。
「月間容量無制限」「速度も十分」「価格も安い」と3拍子そろっているのはWiMAXです。実際に、外出先で仕事をするようなフリーランスなどはWiMAXを利用している人がとても多いです。
まとめ
テレワークやリモートワーク用に自宅にWi-Fi環境の導入を検討している人は必ずしも光回線の契約する必要はありません。
回線工事不要で、速度も通信量も十分で、料金も安いWiMAXのほうがお手軽に導入できます。 またテレワークやリモートワークはいつまで続くか分かりません。
WiMAXは導入も簡単ですし、解約も簡単です。解約後にあらためてテレワーク環境が必要になれば、改めて契約してもいいでしす、必要に応じて別の回線を契約して利用することもできます。
テレワークのWiFi環境に関するよくある質問
ポケット型Wi-FiやWiMAXはいつから使える?
最短で翌日から、遅くても1週間以内には手元にどときます
届いたらすぐに使える?
携帯と同じように充電してsimカードを挿したらすぐに使えます
固定IPも利用できる?
WiMAXなら固定IPもオプションで利用できます
公衆Wifiサービスは使っても平気?
公衆wifiサービスは必ずしも安全とはいえません。確実に安全なwifiサービスなら問題ないですが、誰が用意しているのか分からないようなWifiに接続するのは危険です。
クーリングオフできる?
インターネット回線の契約はクーリングオフに似た仕組みで「初期契約解除制度」があります。8日以内であれば契約者の都合で違約金なしで解約することができます。