せっかく機種を購入するな ら国産の機種にしたい。こう考えてNECプラットフォームズ製のSpeed Wi-Fi HOME 5G L12を選ぼうと思う人も少なく無いはずです。
そこで色々と調べてみるとどうも評判がかなり悪いのが分かるはずです。
そこでなぜSpeed Wi-Fi HOME 5G L12がここまで評判が悪いのかをまとめてみたいと思います。
WiMAX+5Gのホームルータータイプでは2023年6月にSpeed Wi-Fi Home 5G L13が販売開始しています。こちらはZTE製になるのでL12の後継機種ではないのですが、最新機種に興味のある方はSpeed Wi-Fi HOME 5G L13のレビューと評判を御覧ください。
Speed Wi-Fi Home 5G L13は楽天モバイルでも利用可能です。今後のことを考えても最新機種を選んでおくほうがいいでしょう。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12の評判が悪すぎる件について
かなり厳しい口コミが多いです。
今回購入したホームルーターは NEC製のspeed wi-fi home 5g L12という機種 同時期に出ているZTE L11と比較してセキュリティと通信機能を優先した結果、どうやら設計上による放熱が甘く、熱暴走の安全装置が働いてシャットダウンするらしい… さすが日本製…
4ヶ月くらい我慢して使ってきたけどNECのホームルーターL12が本当に使い物にならん。ネットで検索して調整を前提にしてそれでも碌に回線も安定しない。 5Gどころか速度制限で極端に落ちても5年前のポケットルーターの方が100倍良かったです。
悪評高い据え置きNEC製L12ルーター まともに使うと返品案件 ルーター本体を上下逆さまでの使用推奨 回線切断頻発環境は排熱処理の不具合 ルーターの構造上に問題有り
このようにまず指摘されるのが熱で通信ができなくなってしまうこと。熱くなりすぎて使えないのは同じNEC製でモバイルタイプのルーターSpeed Wi-Fi 5G X11と同じです。
NECの光回線用のルーターは熱暴走などしないので、4Gや5Gといったモバイル回線の扱いがよくないのでしょうか。このあたりは2013年にスマートフォン事業から撤退していることも影響しているのかもしれません。
熱暴走の対策として、上下逆さまに設置すると多少は改善するようです。
同じような口コミが多く見られるのであとは割愛します。 要するにインターネット側がブツブツ切れてしまい、まともに通信ができない。という口コミが圧倒的に多く見られました。
最近のアップデートで多少の改善はされているようですが、気温の低い時期だから(12月)改善されているだけかもしれません。 このあたりは判断が難しそうです。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12のメリット
- コンセントに繋げばすぐに使える
- バッテリーがないので、長期利用でも安心
- au5Gに対応して下り最大2.7Gbpsと高速
- Wi-Fi6 4ストリームで複数台のデバイスで同時接続
- OFDMA対応で通信効率がUP
- TWTで携帯やパソコンのバッテリーに優しい
- 設定変更もスマホアプリで簡単
- 最大同時接続台数はなんと40台!家中のデバイスが接続可能に
コンセントに繋げばすぐに使える
WiMAXのホームルーター(置くだけWi-Fi)のメリットはなんといってもコンセントに挿すだけで利用開始できること。 光回線のルーター設定などはやや面倒なところがあったりします。
届いたらすぐにWi-Fi環境ができあがるので手軽です。
バッテリーがないので、長期利用でも安心
ホームルーター(置くだけWi-Fi)のにはバッテリーが内蔵されていません。 ですからバッテリーの消耗を気にする必要がありません。
モバイルルーターはバッテリーで動作するためにどうしてもバッテリーの消耗が気になります。
au5Gに対応して下り最大2.7Gbpsと高速
Speed Wi-Fi HOME5G L12は、WiMAX2+回線・au4GLTE回線・au 5G回線の3つの回線を同時利用(キャリアアグリゲーション)することができます。 この3つ回線を同時利用することで最大通信速度2.7Gbpsという超高速回線を実現しています。
しかし、この2.7Gbpsはあくまでも理論値になります。実測ではそれほどの速度になることはありません。 それでもこれまでのWiMAX2+と比べても速度が出る環境になってきてます。
Wi-Fi6 4ストリームで複数台のデバイスで同時接続
Speed Wi-Fi HOME5G L12は4本のアンテナをつかった4x4の4ストリーム接続ができます。 これは最大で同時に4台の機器と通信することができるため、より高速な通信ができるようになっています。
Wi-Fi接続の最大下り速度が2.4GbpsとこれまでのWiMAXの機種の中で最も速い速度となっています。
OFDMA対応で通信効率がUP
OFDMAに対応しており、データを細かく分割して効率的に通信ができるようになりました。 これで同時通信の安定性が向上しています。
このOFDMAに対応しているのもWiMAXの端末ではSpeed Wi-Fi HOME 5G L12だけです。
TWTで携帯やパソコンのバッテリーに優しい
TWT(Target Wake Time )は省電力機能です。手元のデバイスとSpeed Wi-Fi HOME 5G L12のスリープ状態が同期されるようになり、Wi-Fi接続時のバッテリーの消耗が少なくなります。
ずっと携帯などを利用していると意味がないですが、夜の寝ている時間などには効果がでます。 Wi-Fi接続時のバッテリーの保ちがこれまでよりも良くなるはずです。
設定変更もスマホアプリで簡単
Speed Wi-Fi HOME 5G L12には液晶画面などがありません。ですから機器の設定を変更する場合には、NEC WiMAX +5G Toolというアプリを利用して操作することができます。
簡単な設定はすべてNEC WiMAX +5G Toolでできてしまうので便利です。
最大同時接続台数はなんと40台!家中のデバイスが接続可能に
2.4Ghzが20台、5Ghzが20台でなんと同時に最大40台のWi-Fi接続が可能となっています。
最近はネット回線を利用するデバイスも増えてきていますから、家族など複数人で利用するには最大同時接続台数も重要です。 あまり意識していなくても繋いでいるデバイスって結構多いですから。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12のデメリット
- インターネット接続が切れる
- 5Gのエリアがまだ狭く、4Gと5Gの境界だと速度が出づらいことも
- WiMAX2+ほどの速度がでないことも
インターネット接続が切れる
さきほどSpeed Wi-Fi HOME 5G L12を利用するメリットとして速度や、通信の安定性の説明をしてきましたが、それはあくまでもWi-Fiの話です。
要するにSpeed Wi-Fi HOME 5G L12から携帯電話や、タブレット、パソコンを繋ぐ無線部分は安定するし、高速な通信ができます。 しかし、問題はモバイル回線を受信するほう。
auやUQ WiMAXの電波をSpeed Wi-Fi HOME 5G L12が受信したり、携帯やパソコンなどユーザーからのデータを送信したりしないといけません。
ところが、Speed Wi-Fi HOME5G L12はモバイル回線を安定して送受信することができません。これが冒頭の評判で説明した内容です。
口コミではデバイスが熱を持ちすぎるせいでまともに動作せずインターネット接続ができないという声が多くあります。 NECプラットフォームズが販売しているもう一つのモバイルタイプのルーターSpeed Wi-Fi 5G X11も熱でインターネット接続がきれてしまいます。
5Gのエリアが狭く4Gと5Gの境界は速度が出づらいことも
まだまだ5Gのエリアが狭いです。エリアを検索していただくと分かるのですが、かなりの速度で5Gエリアが拡大しているものの、都市部以外では4Gエリアが圧倒的に広いです。
4Gでも速度がでないことはないのですが、それでも100Mbpsを超える速度がでるのは5Gエリアになります。
もう一つの問題が4Gと5Gの境目で利用するパターン。こちらは電波が不安定になって速度がでないという口コミも多く見られます。
WiMAX2+ほどの速度が出なくなることも
WiMAX2+ユーザーによってはWiMAXで利用している周波数帯のほうが速度がでることがあります。
WiMAX+5Gはauの回線をメインに利用しています。WiMAX2+の周波数帯はほとんど掴みません。 ですからauよりもWiMAXの周波数帯のほうが速度がでる地域だとWiMAX+5Gに変更すると速度がでなくなります。
といっても今後WiMAX2+はどんどん周波数帯を削られていくのでどちらにしても速度低下が避けられないのが悩ましいところですが。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12はどんな人におすすめ?
- すぐにインターネット回線を用意したい人
- 複数人で同時接続したい人
- 簡単にWi-Fi環境を用意したい人
- 動画などを存分に楽しみたい人
- 国内メーカーの機種を購入したい人
すぐにインターネット回線を用意したい人
WiMAXのホームルーター(置くだけWi-Fi)は工事不要ですぐに利用できます。 プロバイダによっては最短で即日発送してくれるので、早ければ翌日から利用することもできます。
家電量販店などで契約をすれば開通までまたされるものの即日利用することもできます。
複数人で同時接続したい人
家族など複数人でWi-Fiを利用したい人。携帯回線のテザリングでは安定しませんし、速度もでにくいです。 Speed Wi-Fi HOME 5G L11はWi-Fiの同時接続が30台です。
複数機器を同時に接続できます。またWi-Fi6に対応しているでルーターから少しはなれた場所でも安定して通信できます。
簡単にWi-Fi環境を用意したい人
光回線工事の場合には工事の立ち会いなどもさることながらルーターの設定やLAN配線の接続が間違っていたりすると接続できません。
ホームルーター(置くだけWi-Fi)はSIMを挿してコンセントにつなぐだけです。普段つかている携帯とほとんど同じ感覚で利用できるので簡単です。
動画などを存分に楽しみたい人
WiMAX+5Gになって3日制限がなくなりました。
まったく制限が無いわけではなく、一応、以下のような制限はあります。
より多くのお客さまにWiMAX +5Gを快適にご利用いただくために、一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。
が動画視聴をメインに3日で300GBほど利用しても制限にはかからなかったので、動画視聴くらいなら問題なく利用できるはずです。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12をおすすめしない人
- 接続が不安定なのが嫌な人
- 応答速度が求められるゲームなどをしたい人
- 動画のアップロードなど、アップロードの速度が必要な人
接続が不安定なのが嫌な人
何度も書いていますが、発売から1年以上経ってもいまだに通信が安定しない状態が続いています。 いくつかの設定を変更したり、機種を上下逆さまにしたり、アップデートで少しは改善傾向にあるようです。
とはいえ、これでは簡単にWi-Fi環境が構築できるWiMAXのメリットが失われています。
Wi-FiホームルーターL12をお使いでイライラしている方に私のとったシンプルな解決法をお教えします。 メルカリでL11を買う。
こんな口コミがあるくらいです。泣く泣く乗り換えている人も多くいるようです。 こうした不安定な状況になりたくないのであればSpeed Wi-Fi HOME 5G L12は避けるべきだと考えます。
応答速度が求められるゲームなどに利用したい人
WiMAXはモバイル回線を利用しています。応答速度(Ping値)はどうしても30台~50台ほどにはなります。 また通信も無線で行っているので安定感にかけます。
格闘ゲームやFPSゲームなどの応答速度が求められる場合にはWiMAXなどのモバイル回線よりも光回線のほうが安定します。
動画のアップロードを頻繁にするなどアップロード速度が必要な人
データのやり取りを頻繁に行う。動画や大きいサイズのファイルなどもアップロードするばあいにもWiMAXはおすすめできません。 携帯回線は一般的にダウンロード速度を上げるためにアップロードを速度をあえて落としています。
下りで100Mbpsを超える環境でも上りは10Mbpsでないことがほとんど。
ですからアップロードのはどうしても時間がかかります。 また頻繁に大きなファイルサイズの素材をアップロード・ダウンロードをすると通信速度制限にかかる可能性も上がります。
ですからこうした場合も光回線のほうが向いているでしょう。