WiMAXから2年ぶりにホームルーターの最新機種「Speed Wi-Fi 5G L13」が6月1日に発売開始されました。
すでにGMOとくとくBB WiMAXもSpeed Wi-Fi Home5G L13の販売を開始しています。
L13はモバイルタイプのSpeed Wi-Fi 5G X12と同時に発売開始しています。モバイルタイプをお探しの方はX12をどうぞ。
この記事ではSpeed Wi-Fi Home5G L13のスペックからメリットやデメリット。過去機種から何が変わったのかをまとめて解説していきます。
- Speed Wi-Fi Home5G L13の良い点・メリット
- Speed Wi-Fi Home5G L13のイマイチなところ・デメリット
- Speed Wi-Fi Home5G L13 とホームルーターはどっちがおすすめ?
- Speed Wi-Fi Home5G L13 と L11を比較。何が変わったのか?
- Speed Wi-Fi Home5G L13が最安値で利用できるプロバイダを紹介
目次
Speed Wi-Fi Home5G L13の基本スペック
機種 | Speed Wi-Fi HOME5G L13 |
---|---|
画像 | ![]() |
製造元 | ZTE Corporation |
ネットワーク | 5G(sub6/NR化) 4G LTE WiMAX2+ |
連続通信時間 | - |
連続待受時間 | - |
同時接続台数 | 34 |
サイズ | 幅100×高さ207×奥行き100mm |
重量 | 635g |
バッテリー容量 | - |
Wi-Fi規格5Ghz | IEEE802.11a/n/ac/ax |
Wi-Fi規格2.4Ghz | IEEE802.11b/g/n/ax |
UIMサイズ | NanoIC |
ダウンロード最大速度 | 4,200Mbps |
アップロード最大速度 | 286Mbps |
5G SA | 対応 |
Speed Wi-Fi Home5G L13は中国ZTE製の据え置きタイプのホームルーターです。コンセントに挿すだけで利用開始できる手軽さから「挿すだけWi-Fi」なんて言われることもあります。
ZTEは2021年にSpeed Wi-Fi Home5G L11を発売しており、その後継機種になります。 通信速度の向上や、5G SAの対応などL11から進化したポイントも多くあります。
Speed Wi-Fi Home5G L13 の特徴とメリット
- 5GSA対応でさらに高速通信ができるようになった
- Wi-Fi6対応で速度はでやすい
- 5Gの対応バンドも増えて5Gが捕まえやすくなった
- 2.4Ghzと5Ghzの同時接続が可能
- Lan接続が最大2,500Mbpsと高速化
- コンセントに挿すだけで利用できる手軽さ
通信速度をアップさせるために従来機からアップデートされています。
5G SA対応の機種

これまでの5Gは4GLTEのコアネットワークと5Gの基地局を組みあわせて通信を行なうNSA(ノンスタンドアローン)方式でした。 なぜ5Gなのに4G向けの設備を利用していたのかというと、4GLTEで利用していた設備をそのまま利用できるために、それだけコストを抑えて早く5Gサービスを導入することができるからです。
Speed Wi-Fi Home5G X13はコア装置、基地局などすべて5Gの新しい技術を利用する5G SA(スタンドアローン)方式に対応する初めてのWiMAXホームルーターになります。
通信速度の向上
すべて5Gの設備が利用できることで、通信を開始する時間が短くなり、上りの通信速度の向上が見込まれます。 またネットワークスライシングに対応しています。
ネットワークスライシング対応
ネットワークスライシングは接続しているデバイスによってネットワークを仮想的に分割して対応する技術です。 スマホで動画を見るなら高速大容量通信が必要になりますが、速度がとくに必要ないような機器には低速で接続するため無駄なく回線が利用できるようになります。
Speed Wi-Fi Home5G L13 は5G SAに対応することで5Gの本当の特徴である高速大容量、高信頼・低遅延通信、多数同時接続にまた一歩近づくことになります。
しかし5G SAエリアはまだエリアマップなどに反映されておらずまだほとんど普及していない可能性があります。
Wi-Fi6対応で通信の安定性が高い
Wi-Fi 6は最新のWi-Fi規格で、以下のようなメリットがあります:
高速化
Wi-Fi 6は、Wi-Fi 5と比較して約1.4倍の最大通信速度を持っています。これにより、8Kや4Kの高解像度映像配信が可能になり、データの送受信にかかる時間が大幅に短縮されます。
混雑に強い
Wi-Fi 6は「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術を採用しており、多台数の機器が同時にWi-Fiに接続している状態でも、通信の順番待ちが発生しないため、快適にWi-Fiを利用できます。
省エネ
Wi-Fi 6は「TWT(Target Wake Time)」という技術を採用しています。これは、Wi-Fi親機から端末へのデータ通信タイミングを調整し、信号受信待機の必要がない時に子機側の通信機能をスリープ状態へ移行させることで消費電力を抑え、バッテリーを長持ちさせることができます。
下位互換性
Wi-Fi 6対応のWi-Fiルーターは、下位互換といって、古い世代のWi-Fi規格にも対応しています。そのため、新しいWi-Fi 6対応のルーターを購入しても、今まで使っていたスマートフォンやタブレット、パソコン、スマート家電はそのまま使えます。
これらのメリットにより、Wi-Fi 6は高速で安定したインターネット接続を提供し、さまざまなデバイスの接続をより効率的に管理します。
5Gの対応バンドが増えて5Gがより利用しやすくなった

これまでのWiMAXの機種で対応していた5Gの周波数は
- n28 - 700Mhz
- n41 - 2.5Ghz
- n77 - 4.0GHz
- n78 - 3.5Ghz
- n78 - 3.7Ghz
この5つでした。
バンドn3 1.7Ghz対応に
ここにn3 - 1.7Ghz が加わりました。 1.7Ghzはauの回線でも比較的広い範囲で5G化されている周波数帯なので、この周波数帯が使えることで5Gで利用できるエリアがこれまでよりも広くなります。
(参照: KDDI株式会社及び沖縄セルラー電話株式会社に係る特定基地局の開設計画の変更認定)
2.4Ghzと5Ghzの同時接続が可能

Wi-Fiの2.4Ghzと5Ghz帯を同時に接続することができます。 5GHzは最大通信速度が最大2,402Mbpsと非常に高速な反面、壁などの障害物があると電波が届きにくくなります。
一方、2.4Ghzは通信層度は最大574Mbpsと5Ghzと比較すると4分の1ほどになりますが、壁などの障害物があっても遠くまで届きやすい特徴があります。
例えば、家族でWi-Fiを利用するときにみんながルーターの近くにいるわけではないでしょう。 すぐそばで利用する人もいれば他の部屋でつなぎたい人もいるはず。
5Ghzと2.4Ghz両方対応することで、ルーターの近くにいる人はより高速に、ルーターから離れてもWi-Fiがしっかり届く環境をつくれます。
Lan接続が最大2,500Mbpsと高速化

WiMAXホームルーターのLan接続はこれまで1000BASE-Tという規格でした。これは最大通信速度が1Gbpsとちょっと物足りない速度しかでません。
Speed Wi-Fi Home5G L13はこのLanポートが2.5BASE-Tに変更に。最大通信速度が2,500Mbps対応となりWi-Fi接続時よりも高速に通信ができるようになりました。
工事不要コンセントに挿すだけで利用できる手軽さ

WiMAXの契約は工事不要で利用開始できます。SIMカードをいれて、コンセントに挿すだけでOK。 この手軽さがホームルーターが人気の一因でしょう。
光回線など屋内工事が必要になると、工事の人が家に上がります。予定の調整も面倒です。この手間を避けたい人にはもってこいですね。
Speed Wi-Fi Home5G L13とL11旧モデルを比較
Speed Wi-Fi Home5G L11から何が変わったのかを比較してみました。
機種 | Speed Wi-Fi HOME5G L13 | Speed Wi-Fi HOME5G L11 |
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
製造元 | ZTE Corporation | ZTE Corporation |
ネットワーク | 5G(sub6/NR化) 4G LTE WiMAX2+ | 5G(sub6/NR化) 4G LTE WiMAX2+ |
連続通信時間 | - | - |
連続待受時間 | - | - |
同時接続台数 | 34 | 32 |
サイズ | 幅100×高さ207×奥行き100mm | 幅70×高さ182×奥行き124mm |
重量 | 635g | 599g |
バッテリー容量 | - | - |
Wi-Fi規格5Ghz | IEEE802.11a/n/ac/ax | IEEE802.11a/n/ac/ax |
Wi-Fi規格2.4Ghz | IEEE802.11b/g/n/ax | IEEE802.11b/g/n/ax |
UIMサイズ | NanoIC | NanoIC |
ダウンロード最大速度 | 4,200Mbps | 2,700Mbps |
アップロード最大速度 | 286Mbps | 183Mbps |
5G SA | 対応 | 非対応 |
外観の変化
まずは外観が変わりました。以前は上からみると楕円の形をしていましたが、L13では今どきの四角になっています。
窓枠なんかに置いていた人は、ちょっと置けないかもしれません。形が変わるのは一長一短ありそうです。
モバイル回線の通 信速度
- L13 - 下り最大4,200Mbps, 上り最大286Mbps
- L11 - 下り最大2,700Mbps, 上り最大183Mbps
モバイル回線の最大通信速度は大幅に向上しています。およそ1.5倍に。電波状況のいい環境だと通信速度に差が出そうですね。
またアップロードの速度も100Mbpsほど速くなっています。これも期待したいですね。
Wi-Fiの通信速度
どちらもWi-Fi6対応シている点は同じです。
- L13 - 下り最大2,402Mbps
- L11 - 下り最大1,201Mbps
Wi-Fi速度も倍以上に進化しています。Wi-Fiの速度はそもそもモバイル回線の通信速度に影響されるので一概に大きな差がつくかどうかは微妙なところですが、au 5GのSub6をつかめる地域だと差がでそうです。
Lanの通信速度
つづいて有線LANの通信速度
- L13 - 最大2,500Mbps
- L11 - 最大1,000Mbps
LAN接続にいたっては2.5倍高速化しています。 こちらも電波環境が良いエリアだと差を感じることになりそうです。
au 5G 1.7Ghz帯に対応
これまでの5G対応機種は1.7GHz帯の5Gには対応していませんでした。4G LTEは1.7Ghzに対応していましたが、5Gは非対応です。
それが最新機種では5Gのバンドn3に対応しました。 auの主力回線は当然プラチナバンド18(800Mhz帯)が一番なのですが、この回線だけでは速度がでません。 そこでバンド1(2.0Ghz)、バンド3(1.7Ghz)などがキャリアアグリゲーションに使われます。
1.7Ghz帯は2019年に取得したばかりですが、WiMAXで利用しているかなり広いエリアで利用されているのが分かります。この5Gが利用できるようになるとかなり5Gのエリアが広がるはずです。
旧モデルとの比較まとめ
- 外観は四角に
- 通信速度は回線の受信、Wi-Fi接続、LAN接続すべてで1.5~2.5倍ほど向上
- 5G SA対応
- 1.7Ghz帯のau5G バンドn3に対応
このように通信速度面からau 5Gのエリアに至るまでかなり変化がありました。 これは各プロバイダの料金が出揃ったところで乗り換えを検討してもいいかもしれません。
Speed Wi-Fi Home5G L13 と 他社製品を比較
サービス名 | 製品画像 | 型番 | メーカー | 通信速度 | サイズ | 対応回線 | 有線LAN | 同時接続台数 | 機種代金 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
WiMAX+5G | ![]() | L13 | ZTE | 下り最大4.2Gbps/上り最大286Mbps | 約W100×H207×D100mm 約635g | sub6/NR化 5G SA対応 | 2.5GBASE-T | 34 | 27,720円 |
docomo | ![]() | HR02 | SHARP | 下り最大4.2Gbps/上り最大218Mbps | 約W95×H170×D95mm 約847g | sub6/ミリ波/NR化 | 2.5GBASE-T | 66台 | 71,280円 |
softbank | ![]() | Airターミナル5 | OPPO | 下り最大2.1Gbps | 約W103×H225×D103mm 約1086g | sub6/ミリ波/NR化 | 1000BASE-T | 128台 | 71,280円 |
機種代金の差が大きい
それほど機種の性能差はないものの、ドコモ、ソフトバンクの2社の機種代金が非常に高額になっています。 3年利用すれば割引が聞くために実質無料となるものの、WiMAXと比較すると2.5倍ほどの差がついているので中途解約のリスクを考えるとドコモ、ソフトバンクは手を出しにくいかもしれません。
通信速度に関しては、そもそもスペック上の理論値はでません。 利用地域によって大きく変わるので一概に、どこが速い、遅いの判断はできません。ただソフトバンクエアーだけは夜の混雑時間帯はかなり速度が落ちる地域が多いです。
WiMAXやドコモではそのような極端な例はあまり見かけませんが、例えば2023年にはいってドコモはかなり速度が出なくなっていて、この問題は首都圏でのトラフィックの増加などが問題で通信品質が低下しているようです。(参照:ドコモの「通信速度が遅い問題」、2023年夏をめどに解消へ 「瞬速5Gのエリアを伸ばす」 - ITmedia Mobile)
これはドコモだけではなく、auやソフトバンクだって混雑すれば遅くなります。 このようにモバイル回線は正直なところ、状況がかなり変わりやすいので単純比較は難しいところ。
いずれにしても、混雑時間帯含めて納得のスピードがでるのがドコモ、WiMAXで夜遅くなるのがソフトバンクエアーという認識でいいと思います。
他社プランとの比較まとめ
どのサービスも一定水準で使えると思います。ただドコモやソフトバンクは機種代金が高額過ぎる点はネックになるかもしれません。
とくに5Gへの移行が本格的に進みだしたときに高額な機種代金がネックになって乗り換えができないことも考えられます。
その点では導入コストの安いWiMAXは非常に魅力的ではないでしょうか。
Speed Wi-Fi Home5G L13 ユーザーの口コミ・評判
ユーザーの口コミが集まり次第順次掲載します。
Speed Wi-Fi Home5G L13 の最安値を見つけろ!WiMAXプロバイダ比較
常にWiMAXのプロバイダで最安クラスの「GMOとくとくBB WiMAX」がL13の販売を開始しています。
プロバイダ | GMOとくとくBB WiMAX | Broad WiMAX | カシモ WiMAX | Broad WiMAX | BIGLOBE WiMAX | ASAHIネット WiMAX | UQ WiMAX |
---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
初期費用 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
月額合計 | 146,179円 | 133,452円 | 170,038円 | 139,997円 | 144,760円 | 147,180円 | 168,652円 |
端末代金 | 27,720円 | 31,680円 | 27,720円 | 31,680円 | 27,720円 | 27,720円 | 27,720円 |
キャッシュバック | 25,500円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
総合計 | 151,699円 | 168,432円 | 173,338円 | 174,977円 | 175,780円 | 178,200円 | 181,852円 |
実質月額 | 4,213円 | 4,678円 | 4,814円 | 4,860円 | 4,882円 | 4,950円 | 5,051円 |
詳細 |
金額を見ていただくと分かる通りGMOとくとくBBがダントツで安いです。旧機種と同額のキャッシュバックです。GMOとくとくBBも本気です。
いま Speed Wi-Fi Home5G L13を契約するなら「」で決まりです。
まとめ
Speed Wi-Fi Home5G L13のメリット
- 5G SA(スタンドアローン)対応: これにより、より高速な通信が可能になります。
- Wi-Fi 6対応: Wi-Fi 6は高速で安定したインターネット接続を提供し、さまざまなデバイスの接続をより効率的に管理します。
- 5Gの対応バンドが増えた: これにより、5Gがより利用しやすくなりました。
- 有線LANが2.5GBASE-Tになり有線LAN接続の速度が大幅アップ
- コストパフォーマンス: WiMAXは機種代金が安く、他社の無制限プランの半額以下の料金で利用することができます。
通信速度面での機能がかなり上昇しているため、これまで速かった地域はさらに加速しそうです。
Speed Wi-Fi Home5G L13のデメリット
- OFDMA非対応: Wi-Fi6の目玉機能の1つでもあるOFDMA非対応です。
機種スペックだけを見ていると非常にコスパのいい機種です。バンドn3が使えることで5Gエリアもかなり広くなるはずです。
旧機種のL12やL11からかなり通信速度面の性能が向上しています。 これからWiMAXのホームルーターを契約するならこのSpeed Wi-Fi Home5G L13がいいでしょう。
Speed Wi-Fi Home5G L13を契約するのにおすすめのプロバイダはGMOとくとくBB
早くもGMOとくとくBB WiMAXが新機種の販売に対応しています。 そのため最安で契約できるGMOとくとくBB WiMAXをオススメします。
さらに高速になったWiMAXをお得に契約していきましょう!!