W06のレビューです。使ってみるとメリット・デメリットあるのですが速度を重視するといろいろと不満があったのでその点を解説していきます。
W06のここが不満!使って分かったデメリット
- W06の5Ghzは使い勝手が悪い
- 1.2ギガバイト超えのスピードを出すための条件が厳しい
- wifiが切れやすい
- バッテリー持ちが悪い
- W06は有線LANでの接続ができない
使ってみて分かったデメリットを解説します。
特に気になったのがWiFi関係です。
Wifiで利用できる周波数は大きく2つのチャンネルに分けられます。
項目 | 5Ghz | 2.4Ghz |
---|---|---|
メリット | 通信速度が速い、電波干渉する機器が少ない | 通信範囲が広い、遮蔽物に強い、対応機器が多い |
デメリット | 通信範囲が狭い、遮蔽物に弱い | 速度が遅い、電波干渉するためさらに速度が遅くなる |
細かな話は別記事にしっかり書きますが。Wifiは2種類あって回線速度を速くしたいなら5Ghz帯を利用する必要があると覚えておいてください。
5Ghzも2つの種類があって屋外用と屋内用があります。
5Ghz屋内用 | 5Ghz屋外用 | |
---|---|---|
概要 | 屋内専用のチャンネル。持ち出すときには屋外用か2.4Ghzに切り替える。 | 屋外でも使えるチャンネル |
DFSチェック | なし | あり |
このように分かれています。問題はDFSチェックです。DFSチェックとは
- DFSチェックとは
Wi-Fi 5GHz 帯を利用して、屋外で本製品を使用する場合、周囲に電波干渉を起こす気象レーダーなどがないかを最低でも1分間確認し、電波干渉を起こさないチャンネルを使ってネットワークに接続することが電波法により定められています。また気象レーダーや通信レーダーなどを検知すると自動でチャンネルが切り替わり、再度1分間のチェックを行います。
この機能は端末を起動したり、スリープから回復させるたびにDFSのチェックが入るので1分間程度インターネット接続できません。
ですから私の運用方法は家や仕事場では「屋内用5GHz」を利用して外出時は2.4Ghzに切り替えて使っています。これならDFS チェックが入らないので切り替えは数秒ですみます。
W06の5Ghzは使い勝手が悪い
ここからが本題です。W06は屋内モードの5Ghzを使うときには充電をしながらでないと使えません。
W06はバッテリーが交換できないタイプなので屋内で使うときにずっと充電中なのは避けたいところ。そうすると屋外用の5Ghzを利用しないといけません。
屋外用を利用すると起動時やスリープからの復帰で1分間のDFSチェックが入ります。また時々、利用チャンネルが気象レーダーや航空レーダーに引っかかるのかDFSチェックを始める時があり、そうすると1分間ネット接続できなくなります。この挙動にウンザリしました。
最新機種のWX06はこうした問題が完全に解決しています。詳しくはwx06とW06の比較記事にまとめています。
速度は問題なく速いがそれほど変わらない
そもそもハイスピードプラスエリアモードをそれほど利用しないために下り最大1.2Gbpsの恩恵を受けることがありません。一応下り最大1.2Gbpsの説明はしておきます。
過去最速のWiMAXモバイルルーターとして販売されているW06。WiMAXのモバイルwifiルーターとしてはじめての1ギガビット超えが話題になりました。でも残念ながら実際にはそんな速度出ません。その理由が2つあります。
W06は1.2Gbps対応が最大のウリなわけですが、1.2Gbpsがでる条件が厳しいです。
- 1.2Gbpsは理論値
- 東京・埼玉・愛知・大阪府の一部地域だけ
- USB Type-Cケーブルで接続(USBテザリング)のためパソコンしか対応してない
- ハイスピードプラスエリアモード利用時の速度
それぞれの条件を細かく解説します。
1.2Gbpsは理論値まずギガビット超えはあくまでも理論値です。W06を契約したらギガビット超えするわけではありません。理論値ですから「すべての環境が完全に整っている場合に、計算上期待される」数値です。実際には他にも大多数の利用者もいます、電波の良し悪しもありますからとてもともてもこんな速度は出ないんです。実測値の比較は
一部地域での対応現在、このギガビット対応している地域は「東京・埼玉・愛知・大阪」の一部地域だけ。ほとんどの地域はギガビット超えではなく、下り最大867Mbpsになってしまいます。
USBテザリングのみギガビット超えるにはUSBケーブルで直接接続して通信するUSBテザリングをしないといけません。これに対応しているのはWindowsパソコンとMacだけです。タブレット、スマホはWifi接続しかできないのでギガビット対応外です。
ハイスピードプラスエリアモード利用時のみなんといってもこれ。WiMAX2+回線のみを利用するハイスピードモードでは下り最大558Mpbsです。実はW05の時から下り558Mbpsだったのでとくに速くなっていません。ハイスピードプラスエリアモードでは月間7GBの制限があるためにこのモードでは動画などの容量の大きな通信は控えたほうがいいです。ですからこんなに速度がでる必要もありません。
Wifiが切れやすい
W06はそもそもiPhone系と相性が悪く、iPhoneがスリープに入るとWifi接続がなぜか切断されてしまう問題を抱えていました。一応これはアプデで改善されたのですが、それでもWifiがチョイチョイ切断されます。携帯をスリープ解除してWifiが切れていると再接続しないといけません。これが結構な手間。
アプデ前に比べると頻度は落ちましたが完全に解消されたわけではありません。WX05ではWifi接続が切れていることがないので、この点は不満です。
詳しくは「W06に不具合?iPhoneユーザーはWiMAX W06の契約を避けるべき理由はこれだ」にまとめています。
バッテリーの持ちが悪い
とにかくバッテリーも持ちは悪いです。というかそもそも電池容量のスペックが低いので、スマートモードにしても9時間しか持ちません。といってもモバイルバッテリーを持っていればそれで対応するばいいので最初は問題ないのですが、やっぱり充電しながら使うことになるのでバッテリーの劣化は心配です。ファーウェイのWシリーズの最大の弱点ですね。
ただファーウェイ社のバッテリーのいいところは
W05の後継機としてW06がリリースされました。W06をW05と比較してみると、W05からいろいろな機能が追加されています。まずはW05から何が変わったのか?見ていきましょう。
W06は有線LANでの接続ができない
通常WiMAXで有線LAN接続をする場合にはクレードルを利用します。クレードルの背面をみるとわかりますが有線LAN接続ポートが付いています。添付写真はWX05のクレードルです。
しかしW06はクレードルがありません。ですから有線LANでの接続はできません。パソコンを利用するならUSB接続で回線を利用できます。
PS4や任天堂SwitchのなどはUSB接続ではインターネットに接続できないため、手持ちのゲーム機などをインターネットに接続する場合にはクレードルで電源を確保しつつ有線LANでネット接続できるクレードルが必須です。別売りになりますが、クレードルがあるSpeed Wifi NEXT WX05を契約するのが間違いありません。
W06はおすすめできない
2020年にが発売されました。同じくらいのタイミングでいつもならファーウェイの後継機もでるはずでした。W06の後継機であるW07は発売されたのですが、なんとメーカーはシャープでした。詳しくはこちらにまとめました。
すでに最新端末が発売されない見込みであればHuawei社は事実上WiMAXからの撤退を意味します。今後のサポートされる可能性は低くなるでしょう。
ですからこれから契約するならW06はおすすめできません。
これから契約するならWX06をおすすめします。
ファーウェイ製の端末は在庫限り
【重要】WiMAXのW07の発売が2020年1月に発表されました(法人向けの機種としてauでのみ販売)。しかしこの端末はファーウェイ社製ではなくシャープからの発売でした。これまでWシリーズはすべてファーウェイ製でしたがここにきて突然のメーカー変更。今後のサポートを考えるとW06を契約するのはおすすめできません。
Huawei製機種の最新モデル「Speed Wi-Fi NEXT W06」こちらの機種を検討している人も多いのではないでしょうか。いまのWiMAXは3年契約ですから契約にちょ っと慎重になる気持ちもわかります。
そこでこのページでは実際に利用してわかった「W06のデメリット・おすすめできないポイント」を紹介していきます。
もちろんメリットについても詳しく紹介していきますよ!
Huaweiがアメリカ企業との取引が禁止に
これはまさかの展開だったのですが、ファーウェイ社がアメリカなどと取引ができなくなってしまいました。日本のメーカーもこれに追随する動きを見せており、ファーウェイ社の携帯事業などが今後どうなるかわからなくなってしまいました。
最大のデメリットがこの問題かもしれません。アメリカ商務省が先週ファーウェイに対するアメリカ製ハイテク部品などの輸出・取引を禁じることを発表しています。
詳しくはWiMAXでに書いてますのでそちらも参照ください。
これからのHuawi(ファーウェイ)がどうなるのか全く分からないために、いま、わざわざHuaweiを選択するのリスクが高いのかなと。WiMAXのキャンペーンは3年契約が基本です。となると今契約して3年間は同じ端末を使う必要があります。アメリカがどう動くかはわかりませんが。正直先行きがわからないのでサポートなどの不安が残ります。