WiMAXを解約後に端末はどうしたらいいのか悩むところです。 おすすめの活用方法は、解約後に「これからのWi-Fi環境」をどうするつもりなのか? によって変わります。
今後のWi-Fi環境をどうするかによって端末には以下のような選択肢があります。
- 再びWiMAXの契約をして端末を再利用する
- 別回線を契約して、WiMAXの端末で利用する
- ポケットWi-Fiやホームルーターを今後使う予定はないから処分する
- 保管する
これから先のWi-Fi環境をどのように用意するかによって対応が変わります。 このページでは端末の活用方法から処分方法までをまとめて解説していきます。
WiMAXの端末(ルーター)を再利用する
まずはWiMAXの端末(ルーター)を再利用する方法から解説します。 WiMAXのルーターを再利用するのには3つの選択肢があります。
- 楽天モバイルを利用する
- WiMAXのSIMのみプランを利用する
- povo2.0を利用する
それぞれに一長一短があります。
楽天モバイルを利用する
WiMAX+5Gの機種はSIMフリーとなっています。これは 総務省のガイドラインに沿ってのことでSIMロックは原則禁止されるようになったのが理由だと思われます。
WiMAXの端末。実は楽天モバイルで利用することができます。楽天モバイルが総務省から割り当てられた周波数帯は2024年現在3つあります。
通信規格 | バンド | 周波数帯 |
---|---|---|
4GLTE | Band 3 | 1.7GHz帯 |
5G | Band n77 | 3.7GHz帯 |
4GLTE ※1 | Band 28 | 700MHz帯 |
このうち、現在すでに楽天モバイルが利用している 「4G LTEのBand3 1.7GHz帯」と「5G Band n77 3.7GHz帯」については実はauの利用する周波数帯と互換性があり、WiMAX端末の設定を少し変更するだけで利用できます。
設定変更の手順は以下にまとめています。
WiMAXの端末で楽天モバイルを利用するメリット
料金が安くなる
WiMAXの端末で を利用するメリットは料金が安くなることです。
WiMAX | 楽天モバイル | |
---|---|---|
事務手数料 | 3,300円 | 0円 |
月額 | 4,268円 | 3,278円 |
12ヶ月 | 54,516円 | 39,336円 |
24ヶ月 | 105,732円 | 78,672円 |
このように利用料金は圧倒的にが安くなります。
手続きが簡単
WiMAXはプロバイダ選びから始める必要が あるうえに、プロバイダごとに、契約・解約が異なるため契約先で手続き方法が変わります。はプロバイダなどがないので、悩むこともないですし、すべてオンラインで手続きが完結できます。
そのため、WiMAXの端末を再利用するのに最も適しているのはといってもいいでしょう。
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WiMAXのSIMのみプランを利用する
WiMAXにはSIMのみ契約できるプランも存在します。SIMのみプランを選ぶと文字通り、SIMのみ送られてくるので手元にある端末にSIMカードを挿したらこれまで通りWiMAXが利用できます。
SIMのみプランのメリット
SIMのみプランを契約するメリットを見ていきましょう。
端末をそのまま使える
バッテリーの膨張などがなく、そのまま利用できるのであれば新しい端末を購入する必要はありません。端末代金は3万円弱します。5G対応端末としては安い方ですが、それでも大きな出費なのは違いありません。端末を購入せずに利用できるのは大きなメリットでしょう。
SIMのみプランのデメリット
実はSIMのみプランを契約するのはデメリットのほうが多いです。
プロバイダが限られている
WiMAXのプロバイダは合計で10社をこえるにもかかわらず、SIMのみプランを提供するのはUQ WiMAXとBIGLOBE WiMAXの2社しかありません。WiMAXは料金プランを比較して選択する必要があるにもかかわらず、その選択肢があまりにも少ない。
キャンペーンが無いので割高に
SIMのみプランを契約するとキャッシュバックなどの割引が適用されず、料金が割高になります。結果的に2年3年と利用するなら端末セットで契約したほうが安くなるなんてことも。
WiMAX2+端末は使えない
現在WiMAXで契約できるプランは「WiMAX+5Gギガ放題プラスS」というプランになります(販売しているプロバイダで名前が若干異なる)。このプランに対応している機種はSpeed Wi-Fi 5G X12もしくはSpeed Wi-Fi Home 5G L13の2機種しかありません。BIGLOBE WiMAXで販売されているSIMのみプランはこの2機種しか対応していません。
一方、UQ WiMAXではその1つまえの機種まで対応していますが、いずれにして もWiMAX2+の端末には対応していません。この点は間違えないようしてください。
WiMAXが使えなかった人には使えない
そもそもWiMAXとの契約を打ち切った理由が「WiMAXが思ったように使えなかった」だった場合には再契約する気にはならないでしょう。その場合には別のSIMを選択する必要があります。
Povo2.0をWiMAXの端末で利用する
WiMAXはそもそもauの周波数帯を利用するのでWiMAXの端末もauの周波数帯に対応するように作られています。Povo2.0はauと同じKDDI株式会社が運用しており、利用電波もauと同じです。
WiMAXの契約ではオプション料金を支払わないと使えなかったプラチナバンドの800Mhz帯もPovo2.0は同じ料金で利用できます。
povo2.0を利用するメリット
プラチナバンドも利用できる
WiMAXではプラチナバンドを利用するには「プラスエリアモード」のオプションを使わないといけませんでしたが、povo2.0ではオプション料金無しで「プラチナバンド」が利用できます。
povo2.0を利用するデメリット・注意点
安くはならない
毎日通信に数GBから数十GB使うようだと、毎日povo2.0の「データ使い放題」トッピングを1回330円の料金で申し込む必要があります。2日に1️度(月に15回)このトッピングを申し込むと4,950円かかることになり ます。これだとWiMAXよりも高いくらいの金額になってしまいます。
手間がかかる
トッピングを追加しないと利用できません。そのため都度トッピングを追加しないといけません。アプリをポチポチするだけなのですが、これはこれで面倒なんです。
WiMAXの端末は返却が必要な契約もある
まず最初に確認をしておきたいのが、いま手元にあるWiMAXの契約がはたして「買い切り」だったかどうかです。
最近のWiMAXのプロバイダによっては機種はレンタルで解約時に返却の必要がある契約も少なくありません。 5GConnectやシンプルWi-Fiがこのタイプになります。
返却の必要がある場合には、その後活用することはできません。解約後すみやかにプロバイダの返却方法にしたがって端末を返送するようにしてください。
なお付属品や元箱なども返却する必要があるので付属品も忘れずに返却しましょう。
ここからは端末を購入する契約だった場合の解約後の活用方法を解説します。
今後のWi-Fi環境をどうするかを考えましょう
すぐに処分を検討するよりも、今後のインターネット環境やWi-Fi環境の活用方法について考えましょう。 すでに次のWi-Fi環境には以下のような選択肢があります。
- 光回線など別環境を用意する
- ポケットWi-Fiもしくはホームルーター環境は継続する予定
- 携帯回線だけ利用。Wi-Fi環境は終了
WiMAXから光回線など固定回線に乗り換える
WiMAXのホームルーターから光回線など固定回線に乗り換える場合には、完全に環境を置き換えることになるために、ホームルーターは不要になるでしょう。
この場合には2つの選択肢が考えられます。
- WiMAXの端末を廃棄する
- WiMAXの端末を買い取ってもらう
ポケットWi-Fiもしくはホームルーター環境は継続する予定
WiMAXの契約期間が終了したため別サービスに移行する予定の人は「WiMAXの端末は手元に残しておきましょう」
少なくともWiMAX+5Gに対応した機種はSIMフリーのルーターとなっています。周波数さえあえば利用することができます。 ドコモやソフトバンクのSIMカードだとそれぞれの主力の周波数帯をつかめないので実用性は低いです。
その代わり、auが提供しているPovo2.0と楽天が提供している楽天最強プランはともに利用できます。 もしすぐにはPov2.0や楽天を利用しないとしても試してみたくなる可能 性は十分にあるでしょう。
ですから一応手元に残しておくことをオススメします。
- WiMAXの端末をPovo2.0で利用する
- WiMAXの端末を楽天最強プランで利用する
通信回線は携帯電話の大容量プランに一本化する
これまではポケット型Wi-Fiやホームルーターを利用してきたが、携帯回線に一本化して利用する予定。 この場合には今後の利用状況が分からないために、手元に残して置くことをオススメします。
もちろん今後絶対に使わないなら手放してもいいかもしれませんが、例えば、WiMAXの速度に不満があったり、電波状況に不満があったのであれば回線をPovoや楽天に変更するだけで満足な環境を得られるかもしれません。
携帯電話回線のプラン次第では使い勝手に不満がでてくるかもしれません。 そのときに、利用価値があるはずなのでひとまず手元に置いて様子をみるのがいいでしょう。
- WiMAXの端末をしばらく保管しておく
解約後のWiMAX端末を廃棄する
WiMAXの端末を廃棄するを解説します。 一番簡単なのは携帯電話ショップで回収してもらう方法です。
携帯電話ショップで回収してもらう
モバイルリサイクルネットワーク(MRN)の取り組みで「携帯電話・PHSの本体・電池・充電器」をブランドに関係なく「無償」で各社ショップ等で加入しているサービスです。
無料で廃棄できますし、リサイクルにもなります。
自治体の指示に従って小型家電の回収・リサイクルに協力する
これは居住地域の自治体のホームページなどに掲載されているので、各自治体の指示に従ってリサイクルに協力してください。大型スーパーや家電量販店に小型家電回収ボックスが設置されているケースが多いようです。
気をつけてほしいのは、バッテリー内蔵タイプはリサイクルできないこと。ですからWiMAX+5Gのポケット型Wi-Fiルータータイプはリサイクルには出せません。
参照:使用済み小型家電のリサイクル お住まいの市町村の分別ルールに従い、正しくリサイクルを
解約後のWiMAX端末をリサイクルショップ・フリマで売る
解約後の端末はリサイクルショップなどでも買い取ってもらえます。とくに全国展開をしているブックオフや、ゲオといったリサイクルショップはその場で査定、換金をしてくれます。
しかし、買取店によっては取り扱い対象外で買取をしてもらえないケースがあります。携帯電話の取り扱いがない店舗などでは難しいでしょう。
店舗数は少ないですが、中古のパソコンやタブレット携帯電話を取り扱いしている専門のショップなどでも買取してもらえるケースがあります。
イオシスやソフマップなどが有名です。
ただWiMAXのルーターはiPhoneなどのようにメジャーな製品ではありません。買取金額はかなり少額になってしまいます。
そこでオススメしたいのがフリマでの販売です。
WiMAXはフリマで売るのがいい
メルカリやラクマ、Yahooオークションなどでも販売されています。WiMAX2+だとかなり値段が下がりますが、WiMAX+5Gの端末なら5,000円~10,000円程度での取引がされています。
送付や梱包をする手間がかかりますが、フリマで売った方がリサイクルショップなどで売るよりも高く売れるのでオススメです。
様子見でWiMAXの端末をしばらく保管しておく
これは他の環境に乗り換えたときなどに、すぐに手放すと勿体ないので、本当に不要だと感じるまでは保管しておくのも悪くないと感じるからです。
正直WiMAX2+の端末はほぼWiMAX専用端末だったのであまり保管しておく意味がありません。 ですが、いまのWiMAX+5Gの機種はauの回線が利用できるため、前述したようにPovoや楽天モバイルで運用することもできます。
もしこれまでのWiMAXのような環境に戻したくなった時に端末を買い戻すことになるのはちょっと勿体ないです。 WiMAXから別の環境に乗り換えて問題も、不満もなくなったタイミングで売るなり、廃棄するなりの判断をしても遅くはないと思います。
まとめ
WiMAXを解約して手元の端末をどうするのかについて解説しました。
- 再びWiMAXの契約をして端末を再利用する
- 別回線を契約して、WiMAXの端末で利用する
- ポケットWi-Fiやホームルーターを今後使う予定はないから処分する
- 保管する
新環境が落ち着くまでは、さらなる乗り換え先として検討するのも悪くないでしょう。