最近は「楽天モバイルが無制限で利用できる」こともあってWiMAX+5Gとどっちを契約するのがいいのか? を悩んでいる人も多いです。
楽天モバイルはこの1年ほどで色々と仕組みを変更したこともあってWiMAX+5Gに十分対抗できるようになっています。
当サイト(WiMAX注意報)では以下の結論に至りました。
- ポケット型WiFiなら - がおすすめです。
このページではなぜ現在この結論に至ったかについて解説していきます。
- なぜ楽天モバイルがWiMAXと対抗できるようになったのか
- WiMAX+5Gと楽天モバイルでなぜ楽天モバイルを選ぶべきなのか
- WiMAX+5Gと楽天モバイルの料金プランの差
- 利用できるエリアの違い・通信速度の違い
- 失敗しないポケット型Wi-Fiを選ぶための注意点
目次
楽天モバイルのポケット型Wi-Fiはデータ無制限に
いきなりWiMAX+5Gと楽天モバイルを比較してもわかりにくい点があるので、まず楽天モバイルが2023年に、どう変わったのか?楽天モバイルがWiMAX+5Gにどうして対抗できるようになったのかを簡単に解説します。
WiMAXを利用しているユーザーにとって楽天モバイルが使えなかった理由は2つありました。
- 1日10GBを超えると制限がかかっていた
- パートナー回線は月5GBまでしか使えなかった
楽天モバイルは1日10GBを超えると制限がかかっていた
楽天モバイルは「データ無制限」のサービスにも関わらず、1日10GBを超える通信をすると「アップロード・ダウンロードともに最大3Mbps程度」に制限されていました。(サービス開始当初は1Mbpsだったのが緩和された)。
3Mbpsは厳しい
3Mbpsならまだ許容範囲という意見も多いのですが、Youtubeで1080pの動画を視聴しようとすると5Mbpsは最低ほしいところで、720pでギリギリです。
これはTikTokやInstagramといったサービスでも同様で3Mbpsだとギリギリで厳しいレベルです。
また複数人で利用していると動画は止まり止まりになってしまいます。
2022年10月に1日10GB制限は撤廃
これが2022年10月に、とくにアナウンスもなく無くなっていました。 一部では 総務省の消費者保護のルールのあり方のパブリックコメントで指摘されたからなんて話もありましたが、真相はわかりません。
いずれにしても、現在は1日10GB以上の通信をしても制限にかかることはありません。
パートナー回線は月5GBまでしか利用できなかった
楽天モバイルはモバイル事業に参入から日が浅いため、基地局の整備が追いついていない地域があります。また総務 省から認可されている周波数帯も少ないため、どうしてもエリアが限定されてしまいます。
楽天モバイルはこの問題をauから回線を借り入れることで解決しています。 しかし、このパートナー回線は1ヶ月5GB以上の通信をすると最大1Mbpsの低速通信に制限がかかっていました。
楽天モバイル最強プランでパートナー回線も無制限に
2023年5月に楽天が新プランの「楽天モバイル最強プラン」を発表しました。 このプランの目玉の1つがパートナー回線での制限の撤廃。
これで回線の種類を気にすることなく、自由に通信できるようになりました。
楽天モバイルは無制限に!これでWiMAX+5Gの強力なライバルへと浮上した
楽天モバイルは「無制限」をウリにしていたものの、実際には制限があったために、通信量や利用している電波が楽天の回線なのか、auの回線なのかを気にしながら使わないといけませんでした。
それが「楽天モバイル最強プラン」の登場で変わりました。
- 1日10GBの制限が無くなった
- パートナー回線は月5GBの制限が無くなった
このように2023年5月以降はこの2つの制限が撤廃されています。そのため完全無制限で利用できるようになりました。 これまでポケット型Wi-Fi市場で無制限利用できるのはWiMAXだけの状況が続いていましたが、楽天モバイルがそのライバル候補として名乗りを挙げたわけです。
ここからは実際に楽天モバイルとWiMAXのどちらを契約するべきなのかについて解説していきます。
楽天モバイルとWiMAXの比較ポイント
楽天モバイルをポケット型Wi-Fiとして利用するときと、WiMAX+5Gを利用するときを比較していきます。 この2社のサービスにはどんな違いがあるのかを確認していきましょう。
WiMAXと楽天モバイルの料金を比較
まずは料金面から比較していきます。 条件を揃えるために、これから2年間利用するものとして計算してきます。
比較項目はつぎの3項目になります。
- 契約事務手数料
- 機種代金
- 月額料金 × 24ヵ月
ユニバーサルサービス料や電話リレーサービス料は両サービスともにかかるうえに合計しても月3円ほどなので料金比較からは除外しています。
また、WiMAXは複数の販売代理店から契約ができますが、その中でも料金が安くなるGMOとくとくBB WiMAXで計算しています。
料金比較表
WiMAX+5G | ||
---|---|---|
手数料 | 3,300円 | 0円 |
機種代金 | 27,720円 | 1円 |
月額合計 | 97,416円 | 78,672円 |
キャッシュバック | 25,500円 | 0円 |
総合計 | 102,936円 | 78,673円 |
は契約事務手数料などの初期手数料は不要です。また現在キャンペーン中でのモバイルルーターを1円で購入することができます。
2年間の利用で2万円以上もは安く利用できます。料金面では圧倒的にが優位です。WiMAXと楽天モバイルの通信制限を比較
通信制限に関しても比較してみましょう。どちらもデータ無制限で通信することが可能です。ですからこの点についてはWiMAXもも同じです。
WiMAX+5Gの注意点
WiMAX+5Gには2つのモードがあります。通常利用のスタンダードモードと、より広いエリアで利用できるプラスエリアモードです。
プラスエリアモードは月30GBまでしか利用できません。それを越えると制限がかかります。
また、UQ WiMAXの公式ページには
より多くのお客さまにWiMAX +5Gを快適にご利用いただくために、一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。
との注意書きもあります。ただ当サイトで確認したところ1日100GBを越えた通信をしても制限にはかからなかったのでよほどの事がない限りは制限にかかることはないでしょう。
楽天モバイルの注意点
のホームページにも
公平なサービス提供のため速度制御をする場合があります。
との記載があります。こちらよほどの事がない限りは制限はかからないでしょう。
WiMAXと楽天モバイルの通信可能エリアの違い
両サービスのエリアの違いです。 エリアマップを確認してみましょう。全国の画像を掲載しても意味がないので東名阪の3か所を掲載します。 色がついているところがエリアになります。
東京 WiMAXエリア

東京 楽天モバイルエリア

愛知 WiMAXエリア

愛知 楽天モバイルエリア

大阪 WiMAXエリア

大阪 楽天モバイルエリア

エリアが広いのはauの電波を利用するWiMAXです。4G、5G(NR化)ともに都市部ではほぼ隙間なくエリア内に収めているのがわかります。
一方、楽天モバイルは薄いピンク色のパートナー回線エリア(auからプラチナバンドを借りている)を含めても少し隙間があるのが分かります。
エリアに関しては後発組の楽天モバイルとしてはどうしても厳しいものがあります。そもそも総務省から付与されている周波数帯もドコモ、ソフトバンク、KDDIに比べると圧倒的に少ないです。
それでもここまでのスピード感でエリアが広がっているのは、やはり本気で携帯回線事業に取り組んでいるのがわかります。
とWiMAX+5Gで利用できる周波数(バンド)は以下のようになっています。
契約前には実際に利用する場所がエリアに入っているのかどうかは必ずエリアマップで確認するようにしましょう。
WiMAXと楽天モバイルの通信速度の違い
それぞれ契約する機種をもとに最大の通信速度を比較してみます。
WiMAX+5G | ||
---|---|---|
機種 | X12 | 2c |
ダウンロード | 3.9Gbps | 150Mbps |
アップロード | 183Mbps | 50Mbps |
連続通信 | 9時間 | 10時間 |
対応回線 | 4G/5G | 4Gのみ |
のモバイルルーターは4Gにしか対応していません。そのため速度は速くありません。一方WiMAX+5Gは4G、5Gに対応しています。
そのため規格上はWiMAX+5Gのほうが速度がでるように見えるかも知れません。
楽天も5Gが利用できるなら速度も期待できる
楽天で販売されているモバイルWi-Fiルーター「Rakuten WiFi Pocket2c」は4GLTEのみ対応のため速度はそれほどでません。
しかし、契約してみないと5Gが利用できるかどうかはわかりません。また5Gがまともに使えるかどうかはわかりません。
ただ速度に関しては、使うエリア、時間帯などによって大きく左右されます。使う場所によっては200Mbps、300Mbpsの速度がでる人がいる一方で、5Mbpsしかでないこともあります。
他の人の記録や平均速度なんて全く参考にならないことは覚えておいてください。
ポケット型Wi-Fi選びのポイント
ポケット型Wi-Fiで失敗するケースは大きく以下の3つです。
- 電波は届いているが速度が不満 - 速度の問題
- 電波が悪くて使い物にならない - エリアの問題
- 思ったよりも使い勝手が悪かった。テザリングで十分かも - ポケット型Wi-Fiへの不満
速度・エリアへの不満
速度・エリアの問題はユーザーの利用環境で大きく変わります。
どうしたって電波の届きにくい場所はありますし、ドコモ、ソフトバンク、auと比較すると、WiMAX・はエリアは狭くなります。
また速度に関しても人によって必要と感じる速度は違うはずです。10Mbpsでていれば十分と感じる人もいれば、50Mbpsは欲しいと思う人もいるでしょう。
利用用途や目的によって必要な速度は変わるでしょう。
思ったよりも使い勝手が悪かったケース
またエリア・速度は問題なくても「ポケット型Wi-Fi」を持ち歩いて利用するのが合わない。そんな人も少なくないでしょう。
外出するのに荷物が一つ増えますし、忘れずに充電しないと使い物になりません。実際に使ってみるとテザリングで十分だったと感じることもあるかもしれません。
このようにポケット型Wi-Fiを利用し続けることに不満を感じる人もいます。
3つの問題に共通する点
- 電波は届いているが速度が不満 - 速度の問題
- 電波が悪くて使い物にならない - エリアの問題
- 思ったよりも使い勝手が悪かった。テザリングで十分かも - ポケット型Wi-Fiへの不満
この3つの問題に共通するのは「実際に使ってみないと分からない」ことです。 1日~2日なら耐えられても、数か月続くとウンザリするこだってあります。
新しいサービスを利用するのはこうしたリスクがつきものです。
では契約したサービスに不満を感じたときにはどうするでしょうか。
実はこのように不満に感じたときに取れる対策がとWiMAXで大きく異なります。それが「まず楽天モバイルを選んでほしい」理由になります。まず楽天モバイルを選んでほしい理由はリスクへの対策がしやすいから
まずは楽天モバイルを契約をしたときの対応を考えてみましょう。
- 電波は届いているが速度が不満 - 速度の問題
- 電波が悪くて使い物にならない - エリアの問題
- 思ったよりも使い勝手が悪かった。テザリングで十分かも - ポケット型Wi-Fiへの不満
エリア外で使えなかった
エリア外で使えなかった時にとれる対策
解約する
使いたい場所で電波が届かなかった圏外だったり、電波が弱いのが不満だった場合には解約しかありません。 は「解約違約金」もありませんし、機種代金は1円ですでに購入時に支払い済みです。
オンラインでポチポチと解約をすれば終了。かかるのは機種代金の1円と月額料金だけです。
速度が遅いのに不満を感じる
電波は届いているのに速度が遅い場合。この場合には2つの対策が考えられます。
- 5Gが使えないか確認する
- 解約する
さきほど機種の比較で書いたように楽天のモバイルWi-Fiルーターは4Gにしか対応し ていません。 そのためもし利用場所で5Gの電波が届いていた場合にも4Gしか使えません。
5Gが使えるかどうかは5Gに対応した携帯電話で確認することができます。楽天モバイルのSIMは携帯電話でも使えるSIMカードなので携帯電話にのSIMカードを挿してAPN設定をすれば確認できます。
速度も携帯電話で測定すれば通信速度も分かります。5Gが使えて速度も十分だったときには、さらに選択肢が生まれます。
- 5G対応のモバイルルーターを購入して使う
- 携帯でデュアルSIMで使う
- 解約する
5G対応のモバイルルーターを購入して使う
5G対応のSIMフリーモバイルルーターを購入してSIMカードを挿して利用することができます。 注意点はの5G周波数帯に対応しているかどうかだけです。
5G対応のモバイルルーターは少し高額になります。市販価格で3万円ほど。もし高すぎると感じるようでしたら、WiMAX+5G機種の中古端末や未使用端末を探してもいいかもしれません。
これでルーターを確保すれば速度の問題は解決します。
携帯でデュアルSIMで使う
これは後ほど解説します。
解約する
5Gの速度でも納得がいかない。もしくは5Gの電波が掴めなかった場合には解約になるでしょう。さきほども解説した通り解約しても余計な出費はありません。
ポケット型Wi-Fiの使い勝手が悪かった
使い勝手が思ったよりわるかった。この場合には2つの対策があります。
- 携帯でデュアルSIMで使う
- 解約する
携帯でデュアルSIMで使う
もし手元の携帯電話に2枚のSIMカードが挿せるなら、のSIMカードも携帯電話に挿してAPN設定などを済ませれば、デュアルSIM環境で利用することができます。
iPhoneを利用している場合には2枚カードが挿せないのでのSIMカードをeSIMに変更してもらいましょう。 変更手数料も0円になったのでに連絡するだけでOK。iPhoneでもデュアルSIM環境で利用できます。
2020年10月12日(月)より、楽天モバイルでのSIMの交換手数料が無料になりました。 紛失時の再発行や、SIMカード対応製品からのeSIM対応製品への機種変更などをお客様のご負担なく行っていただけます。 SIM交換手数料の無料化のお知らせ
解約する
もちろんこの場合にも解約することができます。さきほどから何度も言ってますが、余計な出費がないため気兼ねなく解約できますね。
WiMAXで不満が出たときの対策
WiMAXで不満が出たときに取れる対策は1つ「解約」することです。
エリアへの不満はもちろん解約するしかないです。速度への不満もwimaxの機種はそもそも5Gに対応しているため、使ってみて速度が遅いと感じたら、それが改善することはありません。そのため解約するしかないです。
ポケット型Wi-Fiの使うことに不満を感じた場合も同じです。wimaxのSIMカードはwimaxの端末でしか使えません。そのためポケット型Wi-Fiに不満があった場合にも解約しかないのです。
WiMAX解約時の問題点
WiMAX解約時の問題点は「機種代金 27,720円」は全額ユーザー負担になることです。
WiMAX契約の大きなリスクは契約した時点で「27,720円」の出費が確定すること。WiMAXの契約には契約事務手数料もかかりますからこれに加えて3,300円が上乗せされるので合計31,020円の出費です。
これは結構なリスクではないでしょうか。
まとめ ポケット型Wi-Fiの契約でWiMAXと楽天モバイルで迷っているなら楽天モバイルがおすすめ
これが結論です。
- ポケット型WiFiなら - がおすすめです。
- 料金が安い
- 速度、エリア、使い勝手の問題が起きても対策が取りやすい
- リスクが少ない
楽天モバイルのほうがWiMAXと比較して料金が安い
WiMAX+5G | ||
---|---|---|
手数料 | 3,300円 | 0円 |
機種代金 | 27,720円 | 1円 |
月額合計 | 97,416円 | 78,672円 |
キャッシュバック | 25,500円 | 0円 |
総合計 | 102,936円 | 78,673円 |
使ってみてエリア・速度・使い勝手に問題があっても対策がしやすい
以下のような問題にもいくつか打つ手があります。
- 電波は届いているが速度が不満 - 速度の問題
- 電波が悪くて使い物にならない - エリアの問題
- 思ったよりも使い勝手が悪かった。テザリングで十分かも - ポケット型Wi-Fiへの不満
不満 | WiMAX | 楽天モバイル |
---|---|---|
エリア | 解約 | 解約 |
速度 | 解約 | ・ルーター買い替え ・携帯電話で使う ・解約 |
使い勝手 | 解約 | ・携帯電話で使う ・解約 |
楽天モバイルは携帯電話で利用できるSIMカードなのでポケット型Wi-Fi以外での運用が出来るのに対して、WiMAXのsimはWiMAXのルーターでしか使えないため、不満を感じたときに解約しか選択肢がありません。
解約時のリスクが大きい
例えば1ヵ月つかって、何らかの不満があった場合に解約するケースで2社の費用を考えてみましょう。
WiMAX+5G | 楽天モバイル | |
---|---|---|
手数料 | 3,300円 | 0円 |
機種代金 | 27,720円 | 1円 |
月額合計 | 3,784円 | 3,284円 |
総合計 | 34,804円 | 3,285円 |
このように使えなかったときに1ヵ月で解約しても35,000円弱の料金がかかるのに対して、楽天モバイルはわずか3,285 円。
このように楽天モバイルはリスク少なくポケット型Wi-Fiの利用を開始することができます。
この3つの理由から、ポケット型Wi-Fiの契約で楽天モバイルとWiMAX+5Gで迷っているなら楽天モバイルから始めることをオススメします。