シンプルWiFiは、株式会社GSSが運営しているWiMAX+5Gのプランです。
データ容量無制限で月額4,290円で利用できます。契約期間に縛りはなく違約金もありません。というのも、シンプルWiFi WiMAXはWiMAX+5Gのレンタルサービスだからです。
ですからシンプルWiFi WiMAXは解約時に機種を返却しないといけません。
またキャッシュバックなどの特典など料金割引がないため、長期的に利用する予定がある場合は、他のWiMAXプロバイダを利用することがおすすめです。契約時の注意すべき点やデメリットについても解説していきます。
シンプルwifiとは?基本情報や特徴を解説
シンプルWiFiはWiMAXのプロバイダの1社です。株式会社GSSが運営しており、2022年5月にサービスをスタートしています。 WiMAX事業に関しては後発組になります。
シンプルwifiのプランと一般的なWiMAX料金プランの違いを比較
- 機種がレンタル
- 契約期間が無い
- 解約違約金が無い
シンプルWiFi WiMAXとの契約は通常のWiMAXの契約と違い「機種がレンタル」となります。 これが大きな特徴です。
そのため、一般的には20,000円ほどかかる機種代金がかかりません。さらに契約金もないため、いつでも解約できますし、いつ解約しても違約金はかかりません。このようにWiMAXの機種をレンタルで提供することで他のプロバイダとの差別化を図っています。
シンプルwifiの利用方法とセットアップ方法
機種は最短で当日に発送されるので早ければ翌日には手元に届きます。 すぐに利用開始することができます
シンプルWiFiを利用するには、以下の手順が必要です。
WiMAXルーターのレンタル申し込み
シンプルWiFiはオンラインでの申込みになります。 シンプルWiFiの公式ホームページから申し込みフォームにアクセスし、必要事項を入力して申し込みを完了します。
必要なのはクレジットカードのみです。簡単に手続きを完了することができます。
WiMAXルーターの受取
WiMAXルーターは、最短で当日の発送となります。早ければ翌日には手元に届きセットアップを行うことができます。 手元に届いたらSIMカード(UIMカード)を差し込み電源をいれたら起動します。
WiMAXルーターの設定
WiMAXルーターが起動したら、SSIDとパスワードを確認し、スマートフォンやパソコンなどの端末からWi-Fiに接続します。
以上の手順で、シンプルWiFiを利用することができます。
シンプルwifiの提供エリアやカバレッジについて解説
シンプルWiFiはUQ WiMAXと同じ基地局を利用するために通信速度やエリアに関してはどこのプロバイダと契約するのも変わりません。 WiMAXはUQコミュニケーションズに 総務省から付与されている2.5Ghz帯に加えてauの4G LTE、au 5G の一部周波数帯を利用して通信することができます。
このためカバーエリアは日本全国に広がっており、従来のWiMAXではカバーしきれていなかった地域でもWiMAX+5Gの通信ができるようになっています。 利用可能エリアに関してはシンプルWiFiホームページで事前に確認することが必要です。
シンプルwifiの評判は?実際に利用したユーザーの口コミを紹介
シンプルWifiは公式でTwitterやインスタもアカウントを展開しています。 Twitterなどでは
フォロRTキャンペーン開催! Amazonギフト券 1名様に50,000円 25名様に1,000円 を抽選でプレゼント!
このようなフォロー、RTするだけで抽選でアマゾンギフト券を貰えるキャンペーンなどを行っているために 実際にシンプルWiFiを契約していない人からの好意的な口コミが多くあります。
この点も踏まえて、ユーザーからどのような点で評価を受けているのか、果たしてそれが事実なのかを検証していきます。
シンプルwifiの口コミと評価の概要
- 申し込みから解約までシンプルでわかりやすい
- 契約期間の縛りなし
- プランは1つでわかりやすい
- 料金変動なし
- 月の利用容量なし
- 端末代金なし
- 解約違約金なし
- 工事もなし
これらの点が評価されているようです。 ただし、以下の点に関してはシンプルWiFiだけが提供する特典ではなくなっています。
- 申込みから解約までシンプル
- 契約期間の縛りなし
- プランは1つでシンプル
- 月の通信量制限なし
- 端末代金なし
- 解約違約金なし
- 工事なし
実はシンプルWiFiがWiMAXに参入したときには、UQ WiMAXやBIGLOBE WiMAXといった KDDIのグループ会社以外のプロバイダは「契約期間」「違約金」は残っていましたが、2022年7月以降はほとんどのプロバイダで「縛り無し」「違約金なし」の料金プランが採用されています。
「月の通信量制限なし」や「工事なし」はすべてのプロバイダ共通です。
残るのは「料金変動なし」と「端末代金なし」です。ともに料金プランの話になります。 シンプルWiFiの「料金変動なし」や「端末代金なし」で利用できるのは本当にメリットになるのでしょうか?
シンプルwifiのキャンペーン・料金プランの情報を解説
「料金変動なし」、「端末代金なし」でも他のプロバイダよりも高額になっては意味がありません。 そこでまずはシンプルWiFiの料金プランを確認し、他社プロバイダとの比較をしていきましょう。
シンプルWiFi WiMAXの料金プラン
プロバイダ | シンプルWi-Fi |
---|---|
初期費用 | 3,300円 |
月額料金 | 初月以降: 4,840円 |
キャッシュバック | 無し |
端末代金 | Galaxy 5G Mobile Wi-Fi: 0円 Speed Wi-Fi 5G X11: 0円 Speed Wi-Fi 5G X12: 0円 Speed Wi-Fi HOME 5G L11: 0円 Speed Wi-Fi HOME 5G L12: 0円 Speed Wi-Fi HOME 5G L13: 0円 |
端末支払方法 | 端末はレンタルのため無料 |
2年合計金額 | 124,300円 |
実質月額 | 4,972円 |
契約期間 | 無し |
解約違約金 | 無し |
発送目安 | 最短即日発送 |
データ通信量 | 無制限 |
運営会社 | 株式会社GSS |
シンプルWiFiの月額4840円はやや高い
シンプルWiFiの月額料金は4,290円ですが、この料金が実は安くないです。 定額でわかりやすいとは言っても、その定額が安い料金になっていなかったら本末転倒です。
そこで分かりやすく他社プロバイダとの料金を比較してみましょう。
▼タブをクリックできます
- 半年料金
- 1年料金
- 2年料金
名前 | 総料金 | 詳細 |
---|---|---|
58,856円 | ||
65,516円 | ||
ruum | 74,646円 | - |
75,350円 | ||
75,636円 | ||
80,014円 | ||
80,069円 | ||
80,234円 | ||
81,267円 | ||
81,321円 | ||
84,480円 | ||
plaio | 85,778円 | - |
エックス | 86,036円 | - |
hi-ho | 86,361円 | - |
ストエネ | 87,010円 | - |
Saqsaq | 87,604円 | - |
eWi-Fi | 89,782円 | - |
90,156円 | ||
93,060円 | ||
au | 95,374円 | - |
BizAir | 104,522円 | - |
シンプルWiFiは端末代金がレンタルのために無料ですが、GMOとくとくBB WiMAXなどのプロバイダは端末代金がかかるのにトータルの料金が安くなります。
シンプルWiFiはキャッシュバックなどのキャンペーンがない
実はシンプルWiFiは他社プロバイダが積極的に展開しているキャンペーンがありません。 WiMAXのプロバイダは高額なキャッシュバックや月額料金を割り引くプランでトータルの料金が安くなるように各プロバイダが競争をしています。
しかしシンプルWiFiはとくにキャッシュバックや大きな割引がないために結果的に料金プランが割高になっています。
シンプルwifiの速度はどう?速度制限や回線速度の実態を検証
シンプルWiFiはWiMAXの設備を利用します。シンプルWiFiが基地局を用意したり、通信を処理するサーバーなどを維持管理するわけではありません。 基地局などの設備はすべてUQコミュニケーションズが管理しているため、通信速度やエリアに関してはどこのプロバイダで契約しても同じ条件となっています。
ですからBIGLOBE WiMAXでもGMOとくとくBB WiMAXでもシンプルWiFiでも、同じ環境で利用していたら速度は同じです。
WiMAXの通信速度は、プロバイダよりも利用環境によって変わります。
通信速度については、Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01で実機を利用した通信速度の計測もしているのでそちらも参考にしください。
シンプルwifiの通信制限について解説。実際の使用制限や影響を考察
データ通信制限に関してもシンプルWiFiで特別な制限があるわけではなく、WiMAXで共通の制限あります。
シンプルwifiのスタンダードモードは月間通信量 無制限
通常利用で使うスタンダードモードには以前は3日15GBの制限ありました。 3日15GBの制限は前日までの3日間の合計通信量が15GBを超えているばあいに当日の夜の混雑時間帯の通信速度が下り最大1Mbpsに速度を落とされる制限です。
この制限が2022年2月に撤廃。現在は
より多くのお客さまにWiMAX +5Gを快適にご利用いただくために、一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。
<お知らせ> これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度を一律に制限しておりましたが、お客さまのご利用状況をふまえ、速度制限条件などを2022年2月1日より変更いたしました。
このようになっています。実際に動画を視聴したりするくらいでは制限にかかる気配もありませんでした。WiMAXの通信制限がきになるかたは「WiMAXの3日15GB制限が撤廃」の記事で検証していますのであわせてどうぞ。
プラスエリアモードには通信制限がある
プラスエリアモードには通信制限があります。
プラスエリアモードはauのプラチナバンドであるBAND18が利用できるモードです。このモードでは月間15GBまでしか通信ができません。
「プラスエリアモード」で当月ご利用の通信量が15GBを超えた場合、当月末までの通信速度を送受信最大128kbpsに制限します(スタンダードモードのご利用時は対象外です。
通信速度が下り最大128kbpsに落とされます。正直128kbpsだとほぼ何もできません。こちらは非常に厳しい制限になります。
シンプルwifiの通信制限がかかった場合の影響と対処法
プラスエリアモードで通信制限がかかったときの対処法を説明します。
解除の方法はない
プラスエリアモードの制限は解除することはできません。 携帯などのプランだと追加料金を支払ってギガを追加すれば制限が解除されたりしますが、WiMAXのプラスエリアモードは制限解除の方法はありません。
月末で制限が終了するまで待ちましょう。
スタンダードモードに戻せば制限無し
プラスエリアモードで制限にかかってもスタンダードモードをに戻せば制限はありません。 ですから通信制限にかかったときにはプラスエリアモードの利用は翌月まで我慢してスタンダードモードを利用しましょう。
シンプルWiFiを利用するメリットは?
シンプルWiFiには以下のようなメリットがあります。
- 機種代金が無料
- 月額料金が一定で値上がりしない
- 違約金が0円
機種代金が無料
シンプルWiFiは機種代金がかかりません。 それは中古の端末をレンタル方式で貸し出してもらうためです。
通常機種代金がかかるプロバイダは月額料金に機種代金の分割支払い分が乗っかるため毎月の支出がやや高くなります。 端末代金分がかからないため毎月の支出は一定ですみます。
月額料金が一定
シンプルWiFiの月額料金は、常に4,290円で一定です。
契約期間の途中で値上げされることはありません。他のWiMAXプロバイダーでは、初期の期間限定の割引価格を提供する場合がありますが、その後価格が上がることがあり、ユーザーが価格上昇を感じることがあります。
しかし、シンプルWiFiを選択すれば、一定の価格で何年でも利用できるため、価格上昇を心配する必要はありません。
違約金無し
契約期間がないためにいつ解約しても違約金はありません。 機種代金もかからないために、解約時に機種代金の残債を一括で支払う必要もありません。
急な出費がないために安心して解約ができます。
6ヶ月以内に解約した場合には、解約後6ヶ月は再契約できないのでその点は注意してください。
シンプルWiFiのデメリットは?
- 料金が高い ‐ 故障時に最大27,720の機器損害金が発生
- 機種を返却しないいけない
- 中古の機種を利用しないといけない
料金が高い
▼タブをクリックできます
- 半年料金
- 1年料金
- 2年料金
名前 | 総料金 | 詳細 |
---|---|---|
58,856円 | ||
65,516円 | ||
ruum | 74,646円 | - |
75,350円 | ||
75,636円 | ||
80,014円 | ||
80,069円 | ||
80,234円 | ||
81,267円 | ||
81,321円 | ||
84,480円 | ||
plaio | 85,778円 | - |
エックス | 86,036円 | - |
hi-ho | 86,361円 | - |
ストエネ | 87,010円 | - |
Saqsaq | 87,604円 | - |
eWi-Fi | 89,782円 | - |
90,156円 | ||
93,060円 | ||
au | 95,374円 | - |
BizAir | 104,522円 | - |
1年契約ならBIGLOBE WiMAXにつぐ金額なっていますが、シンプルWiFiは機種がレンタルなのに対して、他のプロバイダは機種を購入しているのにこの金額です。
シンプルWi-Fiは解約すると機種を返却するために何も残りません。一方、その他のプロバイダは機種が手元にのこるので、WiMAXを再契約するなら予備や2台目の端末として 使えます。
このように決して安いプロバイダではありません。
端末故障時に最大27,720円の損害金が発生する可能性
端末の故障があった場合には、マイページから申請し、故障した端末を返却すると到着確認後に別のレンタル端末が送付されてきます。
しかし、端末保証に加入していなかった場合には最大27,720円の機器損害金が発生する可能性があります。 といっても最も安い保険でも毎月363円と決して安くはありません。
またそもそもレンタル品にも関わらず、損害金が新規購入価格と同じだけかかるのも納得いかないところです。
機種を返却しないといけない
機種はレンタルのために返却しないといけません。 返却の手間がかかるのはもちろんですが、付属品や箱などもそのまま返却する必要があります。
付属品を紛失したり、端末が故障してたりした場合には機種代金相当の27,720円ほどの請求が来る可能性もあります。
さきほども言いましたがUQ WiMAXなら機種代金が2円で購入できます。あえてリスクのあるレンタルを選択する必要はないように感じます。
中古の機種を利用しないいけない
中古端末がレンタルされます。最初からやや不具合がある可能性もありますし、バッテリーの劣化具合はどうでしょうか。 新品ではないので、以前にどんな使い方がされていたのかはわかりません。その点は不安が残るところでしょう。
こんな人にはシンプルWiFiをおすすめしない
- レンタルでは無く端末は購入したい
- 安く利用したい
- auの電波が届かない
- 応答速度を必要とするゲームをする予定
レンタルではなく端末を購入したい
購入をする端末はWiMAXを解約後にも別の会社のSIMカードなどを入れて利用することができます。
シンプルWiFiの端末はレンタルしか扱っていないので、購入したい人には不向きです。
WIMAXを安く利用したい
WiMAXの利用料をトータルで安くしたい人にもシンプルWiFiは向いていません。 1年以上利用するのであればGMOとくとくBB WiMAXのほうが圧倒的にお得ですし、短期利用でもUQ WiMAXがお得になるのはさきほども説明した通りです。
安く契約したい人にはおすすめしません。
auの電波が届かないあるいは弱い
WiMAX+5Gのメイン回線はau 5G もしくはau 4G LTEになります。 もし利用を想定している場所がauの電波が届かない場所や、電波感度が弱い場所なら快適に利用するのは難しくなります。
応答速度を必要とするゲームをする予定の人
前に書いたのと同じですが、WiMAXはauの携帯回線を利用します。無線通信に なるために応答速度はどうしても遅くなります。 とくに格ゲーやFPS/TPS(シューティングゲーム)などは応答速度が遅いと、データ送受信に遅延が生じます。いわゆる「ラグい」とか「同期ズレ」が置きます。
本格的にゲームをしたいならモバイル通信を利用するWiMAXは避けて光回線を導入することをおすすめします。
まとめ
機種レンタルでも構わないなら、契約するのも1つの考えかもしれません。それでも1年契約ならBIGLOBE WiMAXのほうが安く、2年以上の契約ならGMOとくとくBB WiMAXのほうが安くなります。
別のプロバイダでオトクなプランを探すほうがいいでしょう。
プロバイダの詳しい比較は「WiMAXおすすめプロバイダの比較」ページも参考にどうぞ