WiMAXの保証はWiMAX2+時代まではとくに必要とは言えませんでした。 保証が必要なかった理由は2つあります。
- WiMAXの機種はそれほど壊れるものではない
- 万が一壊れても、中古で安く購入できる
- 機種によっては自分でバッテリーが交換できた
このような理由からWiMAX2+の時には保証をつける必要がありませんでした。 ではWiMAX+5Gでも保証は必要ないのでしょうか?
今のWiMAX+5Gプランでは、もう少し事情が複雑になっています。 少なくても「絶対に不要」とは言い切れなくなっているのです。
なぜWiMAX+5Gになって保証が「不要」ではなくなったのか。このページで解説していきます。
WiMAX+5Gに保証が必要になる理由
WiMAX+5Gに保証が必要なる理由が3つあります。
- プランごとに機種の互換性がなくなっている
- 中古の端末も値段が高くなっている
- バッテリーを自分で交換できる機種がなくなった
プランごとに機種の互換性が無くなっている
WiMAX+5Gがスタートして発売されたのがGalaxy 5G Mobile Wi-FiとSpeed Wi-Fi HOME 5G L11の2機種。その後、NECプラットフォームズ社製のSpeed Wi-Fi 5G X11とSpeed Wi-Fi HOME 5G L12が発売されました。この4機種には互換性があります。SIMを差し替えても利用することができます。
UQコミュニケーションズは 2023年6月1日から新料金サービスの「ギガ放題プラスS」をスタートします。
新プランの発売に合わせて2機種が発表されました。Speed Wi-Fi 5G X12とSpeed Wi-Fi HOME 5G L13です。
問題なのは、最新の2機種と1世代前の4機種はSIMカードの互換性がありません。 そのため、最新機種を契約してそれが壊れても、古い機種を書い直して利用することができないんです。
保証に入っていなかった場合には修理するのにも機種を購入するのと同じ程度の料金がかかるかもしれません。
中古の端末も値段が高くなっている
WiMAX2+のころの機種は中古であれば3000円から5000円程度で購入することができました。 しかし、WiMAX+5Gの機種はそれほど安く取引されていません。
10,000円程度が相場になっています。気楽に書い直す金額とは言えません。
バッテリーを自分で交換できなくなった
WiMAX2+のときはバッテリーを交換できる機種がありました。中古の機種でバッテリーがだめになっていたとしても交換すればいいだけでしたが、WiMAX+5Gの機種はバッテリーの交換ができません。
そんため中古で買い直すのにも少し不安がつきまといます。 購入するなら中古ショップを中心に検討することになるでしょう。当然フリマ系に比べるとやや割高になります。
機種が壊れたときのリスクが大きくなっている
WiMAX2+のころに比べると、そもそも機種代金が高くなっているうえに、中古機種の値上がり、中古機種そのものが少ない問題があります。
いままでと状況が違うので契約時に「保証に加入するかどうか」も慎重に考えたほうが良さそうです。 とはいえ、「役に立たない保証がある」のも事実です。
では、保証に入るとして「どんな保証」に加入するのがいいのでしょうか。次に意味のある保証と、不要な保証について説明します。
WiMAXの保証選びの重要なポイント
WiMAXの保証はプロバイダによって用意されている保証プランが変わります。 まったく保証が用意されていないプロバイダもありますし、複数種類の保証を用意しているプロバイダもありま す。
代表的な保証を紹介します。
- 自然故障のみ
- 自然故障 + 物損・水濡れ対応
- 自然故障 + 物損・水濡れ対応 + 紛失・盗難
自然故障のみ
取扱説明書などの注意書きに従った正常な使用状態で機器が故障した場合が対象。 例えば、急に電源が入らなくなったときや、通信ができなくなった場合などが考えられます。
ただしWiMAXの機種は1年以内の自然故障にはメーカー保証がついているためこの保証プランに加入しなくても1年目は無償で修理可能
自然故障 + 物損・水濡れ対応
自然故障に加えて、落として壊してしまったときや、水没させてしまったときなども無償で修理してもらえます。
自然故障 + 物損・水濡れ対応 + 紛失・盗難
これまで説明した保証に加えて、紛失・盗難時の保証も加わります。これは無くしてしまった場合にも代替機種を用意してもらえます。
盗難・紛失時には警察に届けた上で盗難/遺失届の受理番号が必要となるのが一般的です。
加入するなら物損・水濡れがついている保証以上
自然故障のみの保証は1年目はメーカー保証で対応できるために、2年目から役に立ちます。といってもそれなら保証にわざわざ加入する必要もありません。
ですから保証に加入するなら物損・水濡れに対応できる保証を選ぶようにしましょう。 保証範囲が広がれば広がるだけ月々のオプション料金も上がってしまうので、そのあたりは予算と相談しつつ決めるのがいいでしょう。
保証のサポートでプロバイダを選ぶのも1つの考え方
一般的にWiMAXをプロバイダ経由で契約している機種が故障したときには修理の依頼をしないといけません。 サポートに電話をして、機器を郵送して、修理をしてもらって、手元に戻ってくる。この間が1週間から2週間程度かかります。もちろんその間も通信料はかかります。
UQ WiMAXの端末補償サービスは違います。
WiMAX機器の故障、盗難、紛失など、トラブルの際に、同一機種・同一色の交換用機器(リフレッシュ品)をお客さまがお申し込み時に登録いただいたご住所(国内のみ)にお届けするサービスです。
連絡をすると、最初に交換機器が発送されます。旧機器は交換機を受け取ってから14日以内に到着するように返送すればOK。修理を待つ必要もありません。
もし保証をつけるのであれば、UQ WiMAXを選ぶのがもっともオススメの選択肢となります。
まとめ
保証不要と書かれているWEBサイトも多いですが、それは昔の話です。 WiMAX2+時代は型落ちを選べば安く中古で入手できました。 しかし、WiMAX+5Gになってからは、代替機種が入手しにくくなっているうえに中古の機種代金も高いです。
そのため、保証に加入しておくのも一つの手段だと思います。